東急「ハイグレード通勤バス」に乗車! 所要時間は電車の倍以上、でも価値あり?
東急が3列シート、定員24人の豪華車両を使った「ハイグレード通勤バス」の実証実験を、たまプラーザ~渋谷間で開始。田園都市線が混雑するなか「選択肢」を提供し、「郊外住宅地の課題」解決を目指すといいます。
電車の倍、時間を要しても価値あり?
東急電鉄が2019年1月23日(水)から試験運行する「ハイグレード通勤バス」。前日の22日(火)に実施された試乗会で、その「ハイグレードな通勤」を体験してきました。
午前7時、“ちょっとゴージャスなバスツアー”に用いられる3列シート、24人乗りのハイグレード貸切バス車両が、東急田園都市線たまプラーザ駅(横浜市青葉区)を出発。東名高速、首都高経由で8時15分ごろ、終点の渋谷マークシティに到着しました。この時間帯に田園都市線でたまプラーザ~渋谷間を移動すると、ダイヤ通りなら所要時間はおよそ30分。バスは道路の混雑もあって、倍以上の時間を要しています。
しかしバスは、座席にフットレストも備えた豪華仕様で、トイレ、Wi-Fi、コンセントも用意。混雑率が185%(平成29年度)と東京圏でも高いほうである田園都市線通勤と比べると、バスの快適性は言うまでもありません。車内では資料やパソコンを開く人、座席をリクライニングさせ休む人などが見られました。
このたび試乗した、普段はたまプラーザ駅から東京駅付近へ通勤しているという男性は、電車だとスマートフォンを見るのすら難しい状況があるなか、渋谷駅から先へは電車へ乗り換えになることを差し引いても、「ハイグレード通勤バス」は快適で、利用価値は十分にあると話します。このルートの電車通勤で特に混雑するのが、田園都市線の渋谷駅までということもあり。
この「ハイグレード通勤バス」は、東急電鉄と東京都市大学、(株)未来シェアが2019年1月23日(水)より開始する、様々なモビリティサービスを組み合わせた「郊外型MaaS(マース)」実証実験のひとつ。「MaaS」とは、「Mobility as a Service(利用者の目的や嗜好に応じて、最適な移動手段を提示するサービス)」のことです。
料金にもよるがそこそこ需要はあると考えられます。
渋谷までだと1回2千円から3千円くらいとなるのでしょうかね。ハイヤーよりは安くなるでしょうし。
そうはいっても、普通のサラリーマンには全く縁がない乗り物でしょうね。
よっぽど長津田の車庫から送り込み回送してたまプラーザ始発でも通勤時に1、2本
設定してくれたほうが喜ぶ人が多い気もします。
それにしても無料の実証実験だとイマイチ参考にならない気もしますが。
東急が確認したいのは、「時間よりも移動環境を重視する層はどれだけいるか」なんでしょう。
もう運行は終了していますが、個人的にはどんな結果だったのかが非常に気になります。