東急「ハイグレード通勤バス」に乗車! 所要時間は電車の倍以上、でも価値あり?

運行の背景に「郊外住宅地」が抱えている課題も

 日本初というこの「郊外型MaaS」実証実験は、以下の変化に対応し、多様な移動選択肢を整備することを目指して行われます。

・「働き方改革」による効率的な仕事空間の確保といった「ワークスタイルの変化」。
・高齢化に伴う地域内施設への移動ニーズといった「ライフスタイルの変化」。
・シェアリングエコノミーの浸透といった「郊外住宅地をとりまく社会変化」。

 また少子高齢化が進むいま、郊外住宅地において課題になっている、その「持続」と「再生」。この解決を目指し、東急電鉄と横浜市が推進している「次世代郊外まちづくり」の一環でもあるとのこと。

Large 190122 highgrade 02

拡大画像

東急電鉄らが実施する「郊外型MaaS」の概念(画像:東急電鉄)。

「郊外型MaaS」のひとつである「ハイグレード通勤バス」の利点は、「通勤中、快適に仕事などができる空間の確保」。東急電鉄によると、沿線から「座って通勤したい」という意見があるなか、こうしたサービス(選択肢)を提供することで、若い人が住むのに選ぶ街、沿線になれば(街の「維持」と「発展」につながれば)、という狙いがあるといいます。

 なお、朝の通勤ピーク時間帯に都心へ向かう列車で着席サービスを提供するのは一般的に容易ではないほか(輸送力が減ることになる)、バスの輸送力は鉄道と比べ格段に低いため、これにより田園都市線の混雑緩和を実現するものではありません。

「ハイグレード通勤バス」は3月下旬までの実証実験期間中、平日のみ朝ラッシュ時間帯に1便の運行。田園都市線たまプラーザ~渋谷間の通勤定期券を持っている人を対象に、実験参加者が募集されました(利用料金は無料。参加者募集は終了)。来年度以降の展開は、実験終了後の状況を踏まえて決定するとのこと。

 また、このたび実験される「郊外型MaaS」の「様々なモビリティサービス」は、この「ハイグレード通勤バス」と、「マンション内カーシェアリング」、地域内を巡る「オンデマンドバス」、狭い路地でも走れる「パーソナルモビリティ」です。

【了】

テーマ特集「新生活に役立つ! 通勤ラッシュの乗り越え方から「座れる列車」「高速バス通勤」まで」へ

【写真】「ハイグレード通勤バス」の車内、これはハイグレード!

【夏休み】お得な航空券ならエアトリ!

画像ギャラリー

  • Thumbnail  r4a6426
  • Thumbnail  r4a6430
  • Thumbnail  r4a6440
  • Thumbnail  r4a6443
  • Thumbnail  r4a6446
  • Thumbnail  r4a6448
  • Thumbnail  r4a6451
  • Thumbnail  r4a6478
  • Thumbnail  r4a6491
  • Thumbnail  r4a6499
  • Thumbnail  r4a6509
  • Thumbnail  r4a6531
  • Thumbnail  r4a6537
  • Thumbnail  r4a6539
  • Thumbnail  r4a6550
  • Thumbnail  r4a6559
  • Thumbnail  r4a6565
  • Thumbnail  r4a6574
  • Thumbnail  r4a6580
  • Thumbnail 190122 highgrade 01
  • Thumbnail 190122 highgrade 02

Writer: 恵 知仁(乗りものライター)

鉄道ライター、イラストレーター。「鉄道」や「旅」に関する執筆活動や絵本の制作を行っているほか、鉄道車両のデザインにも携わる。子供の頃からの旅鉄&撮り鉄で、日本国内の鉄道はJR・私鉄の全線に乗車済み。完乗駅はJRが稚内で、私鉄が間藤。メインは「鉄道」だが、基本的に「乗りもの」好き。

最新記事

コメント

1件のコメント

  1. 料金にもよるがそこそこ需要はあると考えられます。
    渋谷までだと1回2千円から3千円くらいとなるのでしょうかね。ハイヤーよりは安くなるでしょうし。
    そうはいっても、普通のサラリーマンには全く縁がない乗り物でしょうね。
    よっぽど長津田の車庫から送り込み回送してたまプラーザ始発でも通勤時に1、2本
    設定してくれたほうが喜ぶ人が多い気もします。

    それにしても無料の実証実験だとイマイチ参考にならない気もしますが。