全国初「路線バス投票所」の可能性 大学に出張、投票率向上なるか 愛知県豊田市の狙い

減り続ける投票所数 「移動式」はますます重要に?

――公用車のバンなどを移動式の期日前投票所に使うケースもありますが、バスを使うメリットはどのような点でしょうか?

 当初はバンや中型バスの使用を検討していたところ、名鉄バスさんから、昼間に空いている大型の路線バス車両を活用できるとご提案いただきました。乗降扉が車両の前後にあるので、投票者の動線を確保しやすく、受付や名簿の照合、投票用紙への記載まで全て車内で完結できます。スペースに余裕があること、寒さをしのぎやすいのもメリットです。

※ ※ ※

 近年、投票所を運営する人手の確保が困難なことなどを背景に、投票所の統廃合が進んでいます。総務省によると、2004(平成16)年の第20回参院選で全国5万3290か所あった投票所は、2017年の第48回衆院選では4万7741か所まで減少。このため、投票所まで遠い地域に、バンなどの公用車を活用した移動式投票所を開設したり、移動が困難な有権者を自宅から投票所へ送迎したりする取り組みが全国で実施されています。

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選挙スタッフ用携帯電話やパソコンの充電は、豊田市所有のPHV車からまかなわれる(画像:豊田市)。

 実験を踏まえて今後、豊田市は高校や遠隔地などにも、路線バスを活用した移動式投票所を開設していきたいといいます。

「たとえば『献血のバス』(移動式採血車)が学校を巡回することがありますが、それと同じように、『投票のバス』が来るというイメージになれば」(豊田市選挙管理委員会)

 今回の社会実験にあたっては、名鉄バスが車両を無償で提供。名鉄バスは、同社の経営方針のひとつである「地域貢献」に合致し、昼間時間帯における空き車両を活用した事業として期待できるとしています。

 ちなみに豊田市によると、選挙運営スタッフの携帯電話やパソコンの充電は市所有のPHV車(トヨタ「プリウスPHV」)からまかなわれるといい、特別な費用はかからないそうです。

【了】

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コメント

1件のコメント

  1. あ~トヨタ、TOYOTA、豊田