三陸鉄道「リアス線」試運転列車に乗車 震災から8年、JR山田線の移管に向け準備着々

岩手県内の盛岡~宮古~釜石間を結ぶJR東日本の山田線のうち、東日本大震災で不通になった宮古~釜石間が三陸鉄道の「リアス線」として生まれ変わります。再開に向けた最終準備が進むなか、試運転列車に乗車しました。

JR東日本のローカル線を引き継ぐ

 東日本大震災で不通になった岩手県内のJR山田線 宮古~釜石間が、三陸鉄道の「リアス線」として8年ぶりに運転を再開します。再開まで残り40日となった2019年2月11日(月・祝)、試運転列車を取材しました。

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山田線の宮古~釜石間で行われた試運転(2019年2月11日、草町義和撮影)。

 この日、JR東日本と三陸鉄道は、宮古~陸中山田間と釜石~岩手船越間で試運転列車を報道陣に公開。宮古~陸中山田間の試運転列車は三陸鉄道36-700形ディーゼルカー1両で、宮古駅を9時40分ごろ発車しました。

 三陸鉄道の運転士は、JR東日本の運転士の指導を受けながら列車を運転。窓の外には、復興に向けて整備が進む防波堤や真新しい建物の姿が見えました。陸中山田駅には10時20分ごろ到着。同駅は津波と火災により施設が消失しましたが、3月の再開に向けて新しい駅舎が完成していました。

 山田線は、盛岡~宮古~釜石間の157.5kmを結ぶローカル線です。このうち宮古~釜石間55.4kmは、三陸海岸沿いに走る区間。2011(平成23)年3月の東日本大震災で路盤が流失するなど大きな被害が発生し、不通になりました。

 その後、山田線に接続している北リアス線と南リアス線を運営している第三セクターの三陸鉄道が、列車の運行を引き継ぐという条件で復旧が決定。2015年から始まった工事はほぼ完了し、2019年1月から試運転が始まりました。

 3月23日(土)には再開記念の特別列車が運行され、3月24日(日)から通常の営業運転が始まる予定です。これにより、久慈~(北リアス線)~宮古~(山田線の不通区間)~釜石~(南リアス線)~盛間は、三陸鉄道の「リアス線」として一本の路線(全長163km)になり、第三セクター鉄道としては日本一長くなります。

【了】

【写真】試運転列車から見た「リアス線」の車窓

Writer:

鉄道誌の編集やウェブサイト制作業を経て鉄道ライターに。2020年から鉄道ニュースサイト『鉄道プレスネット』所属記者。おもな研究分野は廃線や未成線、鉄道新線の建設や路線計画。鉄道誌『鉄道ジャーナル』(成美堂出版)などに寄稿。おもな著書に『鉄道計画は変わる。』(交通新聞社)など。

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