「ドラレコ+AI=揉めない事故」なるか 映像で交通事故の責任割合「自動算定」へ

責任割合が覆える可能性も

 損保ジャパン日本興亜は、今回のシステムによって客観的な事故状況が把握できることから、(人が算定していた)従来と比べて責任割合に変化が生じることもあり得ると考えているそうです。

 ただ、西日が強く差し込む状況や、夜間で明かりの少ない道、あるいは雪道などにおいては、自動判定が困難となる可能性があることも想定しているとのこと。今後、事故のデータを蓄積することで、自動判定できる事故パターンも増やすとしています。

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責任割合自動算定システムのイメージ(画像:損保ジャパン日本興亜)。

 2018年末現在におけるドライブレコーダーの普及率は、調査により異なるものの、15%から20%と言われているそうです。ただし「責任割合自動算定システム」の対象はドライブレコーダー全てではなく、GPS機能搭載型の装着が前提となるとのこと。このため、システムが適用されるのは損保ジャパン日本興亜の事故案件のうち、年間25万件ほど発生している「当事者の双方に責任割合のある事故」の10%(2.5万件)程度となる見込みだそうです。

 損保ジャパン日本興亜は、2019年夏までを目途にジェネクストとシステムを開発し、年内のサービス開始を予定しています。

【了】

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