関東「住みたい街」ランキングで「埼玉」躍進 郊外志向が加速か
さいたま市の駅が大躍進!
リクルートの不動産情報サイト「SUUMO」編集長の池本洋一さんによると、2年連続で「住みたい街」1位となった「横浜」は、2018年より200点以上アップしていることが大きな特徴だといいます。
「このランキングは、基本的には『駅』で選んでいただいているのですが、『横浜』の場合は、駅から1km以上離れたベイエリアも生活圏としてとらえられています。20代から40代までの1位を獲得している点は、圧倒的です」(池本さん)
横浜駅周辺が選ばれている要因としては、10路線使えるという交通の利便性、ベイエリアに立地する多数の商業施設などのほか、「野毛や鶴屋町といった昔ながらの飲食店街の評価が上がっているのも特徴です。歴史的建造物をうまくつかった独特の街並みもあり、ある意味『マルチタレント』といえるでしょう」(池本さん)とのこと。神奈川県以外に住む人の「横浜」投票率も上昇しており、「遊ぶ街」としてだけでなく、「暮らす街」としてのシェアも上がっているといいます。
なお京急電鉄の横浜駅長、高浜惣一さんによると、京急だけでも横浜駅の利用者が1年で4000人増加しているそうです。
そして、池本編集長が今回のランキングにおける注目ポイントとして挙げるのが、「さいたま市の中核駅」がさらに人気を上げた点です。「大宮」は2017年に15位、2018年に9位だったのが、今回は4位に。同様に「浦和」は19位、10位と順位を上げ、今回は8位にランクインしました。また「さいたま新都心」も、ここ3年で63位、29位、23位と急上昇しているとのこと。
「都心の半値以下、横浜と比べても3分の2という物件価格の安さが、『現実的に住める街』ということでランキングを押し上げているでしょう」と池本さん。これらの駅は、JR上野東京ラインの開業で都心へのアクセスがよくなったほか、駅周辺でも再開発が進み、「遊ぶ街」から「暮らす街」へと変わっているそうです。
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