関東「住みたい街」ランキングで「埼玉」躍進 郊外志向が加速か
郊外志向が鮮明に
調査結果を「路線」で見た場合に、池本さんが注目するのが、東京の秋葉原と茨城県のつくば市を結ぶつくばエクスプレスの沿線。総合ランキングで最も順位が高い駅は「つくば」の35位ですが、今回は全ての駅でランキングが上昇したそうです。
「ほかの路線に比べて共働き率が高いのが特徴です。新しくできた街が多いので、駅前に商業・公共施設が集まっており、『生活の効率性』が高い点が支持されています。つくばなど、都心から離れた地域でも働き口が増えているほか、(最高速度130km/hという)列車のスピードの高さが距離を補っているのもポイントでしょう」(池本さん)
このように、東京の郊外の駅で順位が上昇しましたが、そうした傾向は「住みたい自治体ランキング」にも表れているようです。
「自治体ランキング」1位の「東京都港区」をはじめ、東京23区、特に千代田区や文京区など中心部の自治体が、2018年から軒並み200程度、ポイントを下げているとのこと。池本さんは、都心部における物件価格の高騰が要因になっているといいます。
なお、調査は2019年1月に東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、茨城県在住の20歳から49歳までの男女を対象に、インターネットを通じて実施。有効回答数は7000でした。
【了】
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