開くのは2日だけ! 「日本最少」JR四国の津島ノ宮駅、営業しない日はどうなっている?
駅前は神社だけでなく民家もあるが…
30分ほど歩くと津嶋神社に到着しましたが、目の前にあるのは祈祷(きとう)殿や社務所だけ。本殿はここから約300m離れた瀬戸内海の小さな島(津島)にあり、そこへ渡るための橋も架けられています。とりあえず本殿に行ってみようと橋のほうへ足を向けましたが、橋はロープで閉鎖されていて、桁には床板が敷かれていませんでした。
津嶋神社の橋は夏季大祭にあわせて桁の床板が敷かれ、夏季大祭が終われば床板が撤去されます。駅だけでなく神社の本殿自体、年に2日しか訪ねることができないのです。
本殿を訪ねるのは諦めて津島ノ宮駅へ。駅の周囲にある小道から構内を観察してみました。ホームの北側は広場になっていて、その脇に駅舎らしき小屋が。「きっぷうりば」と記された看板と、木の板でふさがれた窓口もあります。
駅のそばにある踏切を渡って反対側から眺めてみると、駅名標がポツンと立っています。JR四国のほかの駅でも使われているデザインの駅名標ですが、隣接する駅と異なり「Y13」などといった駅番号の表示はありません。なお近年は営業日に限り、「日本一営業日が短い駅」と記したオリジナルデザインの駅名標に変えています。
周囲を見渡すと神社のほか、少なくない民家があり、踏切を渡って線路の反対側へ歩いて行く人を何度か見かけました。人口が多いというわけではないものの、津島ノ宮駅を通年営業にしても良さそうに思えました。
香川県の統計資料(2017年度)によると、津島ノ宮駅の年間乗降人員は6296人。営業1日あたりだと単純計算で3148人、年間通しての1日平均なら約17人です。同じ香川県内で通年営業している駅のうち、最も利用者が少ない土讃線の黒川駅(まんのう町)は1日平均で29人ですから、仮に通年営業化で乗り降りが1日あたり12人以上増えるのなら、通年営業の駅と同じレベルになります。
コミュニティバス、日祝は運休ですけどね^^;;
こういったレアな駅ってなると、どうしても一度は行ってみたいって思ってしまう。