一般道から入れるPA、首都高にも誕生 休憩施設の「多機能化」進む
「多機能化」するPA、しかし注意点も
高速バス利用者の鉄道への乗り継ぎを目的とした首都高の“出口”は、3号渋谷線(上り)の用賀PA(東京都世田谷区)にも存在。また首都高では、「高速道路の休憩施設」だけではない機能が加わる予定のPAがあります。S1川口線(上り)の川口PA(埼玉県川口市)です。
ここでは、PAに隣接して川口市が自然公園を整備中。「ハイウェイオアシス」(高速道路のSA・PAと連結した道路区域外の公園や商業施設の総称)として、首都高を降りずにPAから公園や地域を散策できるよう、公園とPAが一体的に整備されます。また、PA施設の一部を候補地として、「周遊バスの発着所」「非常災害時における防災拠点」の整備も検討されています。
NEXCOが管理する高速道路では、一般道から徒歩で利用できるSA・PAの出入口が増えており、2019年2月時点で全国280か所以上を数えます。地域の人にも利用してもらうという方針のもと、NEXCO各社が積極的に一般への開放を進めているもの。首都高も今回、一般出入口の設置に当たってはNEXCOの事例を参考にしたといいます。
とはいえ、首都高によると現状では、八潮PAのほかに一般道からの出入口を整備する予定はないそうです。また、一般道から徒歩で入る人と八潮PA内で待ち合わせ、クルマに相乗りして目的地へ向かうことは禁止とのこと。これはNEXCOのSA・PAも同様で、休憩施設は「道路」に該当しないものの、外から徒歩で入った人が、そこからクルマに乗り本線へ出ていくと、法律で禁止されている自動車専用道路への「みだりな立ち入り」に抵触してしまう、といった理由からです。
首都高は「八潮PAから500mの位置に八潮入口がありますので、一般道上で乗り合わせたうえでご利用ください」としています。
【了】
SA, PAに外から入った者は車に乗るのが法律違反になるとは、非合理極まりない上に取り締まりも不可能だろう。安全に問題が無い事が法に触れると言うなら、法律を改正するのが正しい政治と言う物の筈である。