高速バス、2019年春の新路線【西日本編】 廃止路線も復活、背景に何が?

2019年春、高速バスの新路線が数多く誕生します。九州では、かつて廃止された路線が相次いで復活。高山や阿蘇などで、外国人観光客の増加を背景に高速バスの需要が高まっています。

柳川、阿蘇…九州の観光地へ新路線

 九州でも、外国人に人気の観光地へ新路線が開設されます。

福岡空港~大牟田・荒尾線の「西鉄柳川駅」系統

・運行会社:西鉄バス大牟田

・運行開始日:2019年3月23日(土)

・区間:福岡空港~高速基山~西鉄柳川駅~大牟田駅前~西鉄大牟田営業所

・運行本数:2往復

・所要時間:約1時間(福岡空港国際線~西鉄柳川駅)

・大人片道運賃:福岡空港~西鉄柳川駅間1600円

 福岡空港と福岡県大牟田市、熊本県荒尾市を結ぶ路線に、西鉄柳川駅経由の新ルートが開設されます。運河に沿って古い町並みが残り、昔ながらの和船による「川下り」も楽しめる柳川市は近年、急速に観光客が増加しており、2017年には約142万人が訪問。うち2割近くを外国人観光客が占めます。

福岡・福岡空港~阿蘇線「ASOエクスプレス」

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「ASOエクスプレス」を運行する西鉄(左)、九州産交バスの車両。写真はイメージ(画像:九州産交バス)

・運行会社:西日本鉄道、九州産交バス

・運行開始日:2019年4月1日(月)

・区間:西鉄天神高速バスターミナル(BT)~博多BT~福岡空港国際線~高速基山~阿蘇地区(主要ホテルや阿蘇駅前、内牧温泉など)

・運行本数:3往復

・所要時間:約2時間35分(福岡空港国際線~阿蘇駅前)

・大人片道運賃:3300円(WEB割2980)

 福岡市中心部や福岡空港と、阿蘇地区を直通する新路線。増加するインバウンド需要への対応が背景にあります。九州産交バスではさらに同日、熊本~阿蘇線1往復も新設。これにより熊本市街と阿蘇のあいだで運行されるバスは12往復になるほか、豊肥本線の阿蘇駅と阿蘇山ロープウェーの阿蘇山西駅を結ぶ「阿蘇火口線」も1往復増便し7往復に。福岡と阿蘇、熊本と阿蘇といった広域の移動手段、阿蘇地区内の移動手段ともに強化されます。

【時刻表】新設される各路線、発着時刻は?

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