ミニ四駆に見た元少年たちの「本気」 タミヤ主催メディア対抗レース 未経験からの参戦

タミヤの「ミニ四駆」といえば、かつて大いに流行した小型自動車模型ですが、当時の少年たちが大人になったいま、再び好調な売れ行きを見せているそうです。そうしたなか、タミヤからメディア対抗レースへの案内が届きました。

まさかの経験者ゼロ、からの参戦

 かつての少年たちが改めて、ミニ四駆に夢中になっています。

 2019年4月9日(火)、「ミニ四駆」の発売元であるタミヤがメディア対抗レースを開催。「乗りものニュース」も参戦しました。

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レース参戦マシン「乗りものニュース号」(2019年4月9日、乗りものニュース編集部撮影)。

「ミニ四駆」は、1982(昭和57)年に発売された、電池とモーターを内蔵し4輪駆動で走らせることができる小型の自動車模型です。別売りパーツなどでカスタマイズ可能で、またその価格も手ごろだったことから、80年代後半と90年代後半に当時の小学生男子を中心として大きなブームになりました。タミヤによると、2019年現在までに累計でおよそ1億8000万台を販売したとのことです。

 3月中旬、タミヤからメディア対抗レースへの案内を受け取った乗りものニュース編集部は、すぐ参戦を決定。

 やはりあれだけのブームを起こしたミニ四駆です。編集部の片隅でキットを組み立てていると、他部署の元少年たちがちらほらと様子を覗いていきます。やがて「マスダンパーは必要」「肉抜きしないと」などといった専門用語が頭上を飛び交い始めましたが、ミニ四駆未経験の私、編集部員Kにはなにかの呪文にしか聞こえません。そうこうしているうちに、なんとかひと通りキットを組み立て終えたのですが、彼らに言わせるとようやくスタート地点に立てたにすぎず、そこからの「改造」がミニ四駆の醍醐味なのだそうです。

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キットの様子。接着剤は不要。
組み立て中。ドライブシャフトで4輪を回す。
組み終えたキット。スタートはここから。

 このミニ四駆の改造ですが、もちろん何をやってもよいというものではありません。30年以上の歴史を積み重ねてきただけあり、公認レースにも、たとえば「車重は90g以上」などといった基本的なことから、パーツの細かい取り付け位置に関するものまで、実にたくさんの規則が定められているのです。今回のメディア対抗レースは「ノーマルモーター限定レース」「改造の内容は『ミニ四駆公認競技会規則』に準じる」とのこと。

 やがて、先の元少年のひとりから「部品取り用に」と、1台の古いミニ四駆が提供されました。くだんのマスダンパーとやらも装備されています。これをもとに、組み立てたマシンに改造を加えていきます。

 ちなみに「マスダンパー」とは、そろばん玉のようなおもりで、ジャンプしたマシンが着地したときに、さらに跳ねるのを防ぐものだそうです。サスペンションがないミニ四駆ならではの、走行を安定させるためのパーツといえるでしょう。一説によれば、通常の走行中も上下動を抑える効果を生むといいます。

 そして「肉抜き」ですが、これは車体に穴をあけるなどし軽量化を図る改造行為をさす言葉だそうです。元少年のひとりいわく、やりすぎると走行中、ジャンプの着地や壁にぶつかる衝撃で車体が壊れてしまうこともあるそうで、「まっ白になるから気を付けて」とのことでした。

【写真】格が違う仕上がり、見た目で競う「コンクールデレガンス」優勝車

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コメント

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1件のコメント

  1. 懐かしい…そして楽しそう。
    地元では男の子にも女の子にも流行ってました。