旧政府専用機B747の「貴賓室」どんな光景? 売却を前に四半世紀の「機密」が明るみに

2019年3月に退役した、ボーイング747「ジャンボジェット」をベースとした(旧)政府専用機の「貴賓室」が公開されました。皇族や首相の海外訪問などに用いられ、これまで危機管理上の理由で非公開とされてきた部分です。

「夫人室」についてのトリビア

 なお「夫人室」という名称ですが、だからといって女性限定の部屋というわけではなく、首相に随行する官房副長官なども使用してきました。日本では2019年5月現在まで、女性首相は誕生しておらず、また政府専用機が導入されてから女性天皇も誕生していないため、つまり「貴賓室」に女性が搭乗することを想定していなかったがゆえの、「夫人室」の名称だったといえます。そのため、この部屋については将来の政府専用機で名称が変更されるかもしれません。

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「貴賓室」機首方向の眺め(月刊PANZER編集部撮影)。
貴賓室ととともに初公開された夫人室(月刊PANZER編集部撮影)。
秘書官室。この先、機首方向(写真左)へ順に、夫人室、貴賓室(月刊PANZER編集部撮影)。

 ちなみに、この「夫人室」については面白い逸話があります。2002(平成14)年6月、カナダ南西部のカルガリー郊外で行われていた主要国首脳会議(G8サミット)の終了後、ドイツのシュレーダー首相と秘書官・警護員ら5人が、帰国する小泉純一郎首相(当時)とともに日本の政府専用機に同乗して来日したことがありました。同月30日に横浜で行われるサッカーの世界選手権大会「2002 FIFA ワールドカップ」の決勝、ブラジル対ドイツ戦を観戦したいという、ドイツ側からの要請を受けてのものです。それまで日本の政府専用機に他国の政府要人が同乗した例はなく、異例中の異例のことでした。

 当然、機内ではトップ同士の会談や会食も行われましたが、小泉首相はシュレーダー首相に貴賓室の使用を譲り、自らは安倍晋三官房副長官(当時)用の個室として用いられていた「夫人室」に移ったということです。

 前述の通り、政府専用機の個室は貴賓室と夫人室しかありません。そして小泉首相は独身(離婚歴あり)で、夫人(ファーストレディ)はサミットに帯同していないため、夫人室は安倍副長官の個室としてあてがわれていました。だからこそ可能だったルームチェンジといえるでしょう。

【写真】旧政府専用機の「貴賓室」機首側から後方への眺め、ほか

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コメント

1件のコメント

  1. まぁ、日本の場合は大統領専用機ではなくて「政府」専用機だからねぇ。

    だから天皇家を始めとしたお歴々方から首相等の政府の人間

    はたまた、海外有事の際に一般人の救出等、用途が様々なのは

    当然と言えば当然で、それでなければ多額の税金を使って

    購入運用する意味はないからね。

    アメリカの場合、国家元首は大統領だが日本の場合は

    国家元首は天皇という位置付けだから当然と言えば当然。

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