海自P-1哨戒機を知り尽くす「FE」というお仕事 民間機では消えた役職がいまだあるワケ

そこにあるのは「飛行機を深く知る楽しみ」

 また横井海曹長は、年齢や階級差は関係なく皆で切磋琢磨すること自体が「大変ではありますが、やっていてすごく楽しい」と、笑顔で語りました。

「機上整備員は精神的、肉体的にもきつい時はありますが、夕焼けでしたり、空からの景色などは、ほかの仕事ではなかなか味わえない楽しみがあります。また国防の最前線として活躍できることは、すごく大きいと感じています」(横井海曹長)

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パイロットに助言する横井海曹長。低空飛行が多い哨戒機において操縦を補佐する機上整備員の役割は重大(2018年12月6日、関 賢太郎撮影)。

 飛行機、自動車、鉄道など、あらゆる乗りものは人間を強く惹きつけます。P-1がどのようなメカニズムを持っているのか、そのすべてを学ぶことができるという「飛行機を深く知ることができる楽しみ」は、P-1の機上整備員という仕事の大きな魅力であるなと、筆者(関 賢太郎:航空軍事評論家)は感じました。

 P-1の機上整備員となるには、まず海上自衛隊入隊後、航空機の整備を担当する「航空機体整備員」「電機計器整備員」、エンジン整備を担当する「航空発動整備」のいずれかの職種を目指す必要があります。そして整備員としての知識・経験を積み3曹へ昇任することで、機上整備員課程を希望することができるようになります。

【了】

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コメント

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1件のコメント

  1. FE必須の機体だとそれこそ海外では売れないのでは