廃線まで1年を切ったJR北海道「札沼線」末端区間のいま 札幌~新十津川間を乗ってみた

新十津川駅に修学旅行で来た十津川中学校の生徒たち

 9時28分、札幌駅からはるばる2時間半かけて新十津川駅に到着しました。無人駅とはいえ、町のスタッフが「ご当地入場券」や記念品の販売、駅構内の掃除・整頓をしており、いわゆる秘境駅のような朽ち方はしていませんでした。

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新十津川駅に停車中のキハ40形ディーゼルカー。この風景もあと1年(柘植優介撮影)。

 しかも筆者が行った日は、駅舎が中学生で埋め尽くされていました。最初は、1日1本の列車から降りる観光客を出迎えるため、地元の中学生がボランティアで駅にいるのかと思いましたが、引率の教師に話を聞くと、新十津川町ではなく、奈良県の十津川村から来たと言うではありませんか。奈良県の十津川中学校の生徒たちが、修学旅行の一環で新十津川駅を訪問していたのです。

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新十津川駅舎(柘植優介撮影)。
新十津川駅の先に設けられた車止め(柘植優介撮影)。
新十津川駅舎内は手入れが行き届いていた(柘植優介撮影)。

 北海道の新十津川町は、1889(明治22)年の水害で大きな被害を受けた奈良県十津川村の住民が集団移住して開拓した町で、両自治体の町村章は同じ。いまでも新十津川町は十津川村のことを「母村」と呼び、交流を続けているそうです。

 列車到着から約30分、折り返しの新十津川駅を発車する唯一の、始発にして最終の列車が10時ちょうど、石狩当別駅へ向かって出発。下り列車で新十津川駅に到着した人の半数近くが、この折り返し列車へ乗り込んでいました。

【写真】「日本一の閑散路線」札沼線の終点へ!

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コメント

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1件のコメント

  1. 既に乗り鉄の巣となっていたとは。。。
    これらの乗り鉄さんが毎日欠かさず乗ってくれたとしても廃止は免れないのだろうな。