「オレンジ色の電車」見納めに JR大阪環状線から201系が引退!
最終列車は森ノ宮支所へ
323系の製造は順調に進み、2019年5月までに予定の全22本(計176両)がデビューしたことから、残り3本となっていた201系は同月末に2編成が引退。残る1編成も、6月7日をもって引退することになりました。
この日、大阪環状線・桜島線の車両が所属する吹田総合車両所森ノ宮支所に最後まで残った201系のLB9編成は、朝から大阪環状線の内回り列車として営業。ラッシュ時間帯が終わると桜島線にも入線しました。そして、201系の最終列車となる桜島駅発の列車が午前11時20分に京橋駅へ到着。同駅で乗客を降ろした最終列車は、大勢の利用者や噂を聞きつけた鉄道ファンに見送られながら、森ノ宮支所に戻って行きました。ちなみに、LB9編成の累積走行距離は最も多い車両で約567万kmにも達し、これは地球を140周以上走った計算になります。
ところで、201系の引退によって、大阪環状線から“あるもの”が姿を消しました。それは、オレンジ色の車両です。1961(昭和36)年に大阪環状線が全線開業して以来、同線を走る101系電車や103系電車はオレンジ色が基本でした。その色は323系の帯に受け継がれる一方、「オレンジ色の電車=大阪環状線」という構図は過去のものとなりました。
大阪環状線・桜島線からの撤退で、201系が見られる舞台は関西本線とおおさか東線などに。これらの路線では、ファンの間で「ウグイス色」と呼ばれる黄緑色の塗装でこれからも活躍を続けます。
【了】
Writer: 伊原 薫(鉄道ライター)
鉄道ライター。乗り鉄・撮り鉄のほか、鉄道旅で酒を楽しむ「飲み鉄」や列車を貸し切って遊ぶ「借り鉄」の普及に勤しむ。最近は、鉄道と地域の活性化アドバイザーとしても活動中。好きな発車メロディはJR北千住駅。
もっと古いのが老骨に鞭で走ってるだろが
奈良線のそいつを置き換えるのかと思ってたが、どうやらそうはならずに彼岸への順序が入れ替わる様子で。
奈良線のそいつはほぼ国鉄重ラッシュ通勤仕様の接客設備なので懐古趣味以外の観点ではなんだかなーとw
323系も全面ではないもののオレンジ色を纏っていると。。。