山下駅を出ると山下駅に停まります!? 能勢電鉄名物、日生線のスイッチバック運行

能勢電鉄の妙見線と日生線の乗り換え駅である山下駅では、列車に客を乗せたまま、方向転換して同じ駅の別のホームに入り直すという珍しい光景が見られます。やや変則的ですが、乗り換え客に便宜を図った運行形態です。

「山下駅発・山下駅経由の日生中央行き」とは?

 能勢電鉄は、阪急宝塚線の川西能勢口駅(兵庫県川西市)から北側の山手へ延びる本線の妙見線(川西能勢口~妙見口)と、途中の山下駅(川西市)から分岐する1駅間の支線、日生(にっせい)線(山下~日生中央)などを運営しています。このうち日生線では、「山下駅発・山下駅経由の日生中央行き」という、少し変わった列車が運行されています。

Large 20190615 01
山下駅の1号線に進入する日生中央行きの列車(2019年6月、宮武和多哉撮影)。

 この特殊な運行形態は、日生中央発・山下行きの列車が、折り返しの日生中央行きになる際に見られます。日生中央からの列車は、まず山下駅の2号線(「号線」は「番線」の意味)に到着し、乗客は降りていきます。そして間もなく、同一プラットホームの反対側である3号線に川西能勢口発・妙見口行きの列車が到着し、乗り換え客が次々と向かいに停車している日生中央行きに乗り込んで行きます。ここまでは、乗り換え駅でよくある光景でしょう。

 変わっているのはこのあとです。扉を閉めた日生中央行きの列車は、日生中央とは逆の上り方面(川西能勢口方面)へ向かって動き出します。この時点で「乗り間違えた」と慌てる人もいるようです。ほどなく列車は渡り線(並行する線路どうしをつなぐ線路)に入り、下り線へ移ったところでいったん停車。ここで運転士は運転席から出て、車内を歩いて反対側の運転席に移り、何事もなかったかのように下り方面、つまり再び山下駅へ向かって列車を動かします。

 そして、先ほど停車していた2号線から線路を挟んだ1号線に停車。ここでも、待ち構えていた客を乗せて、日生中央へと出発していきます。折り返しの列車が駅到着後に方向転換を行うのは一般的な光景ですが、これを、客を乗せたまま行うのは珍しいといえるでしょう。2号線ホームの発車案内には、「1号線経由の日生中央行きです」と注意書きがなされます。

【図】山下駅の構造とスイッチバックの動き

最新記事

コメント

1件のコメント

  1. 昔,東北地域の急行では,分割・併合の際にこのような転線はよくみられたような。

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  3. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  4. 飛行中の「日の丸特別機」に粋なサプライズ! 天皇皇后両陛下を“最新ステルス戦闘機”がお出迎え
  5. 「危なすぎる!」阪神高速“中の人”がブチギレ!? “衝撃動画”とともに呼びかける「ドライバーが守るべき3つのこと」とは
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス