大破の陸自ヘリ何を訓練? エンジン停止でも即墜落させないオートローテーションとは

「オートローテーション」の仕組み

 ヘリコプターの機種やエンジンが停止した状況などによっても異なりますが、オートローテーションを行う場合は一般的に、ある程度の対気速度を維持し、メインローターの迎え角(空気に対する翼の角度)を小さくし回転数を落とさないようにしつつ、比較的高い降下率で前方に向かって高度を下げます。

 そして地面に接近したならば機首を大きく上げ減速、同時にメインローターの迎え角を高め、得られる揚力を大きくすることで降下率を小さくする「フレア」と呼ばれる操作を行います。フレアによって対気速度はほぼゼロとなり、機体や搭乗者を傷つけることなくゆっくりと軟着陸することができます。オートローテーションとはヘリコプターを“竹とんぼ”化するとも言い換えることができます。

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陸上自衛隊のCH-47J輸送ヘリコプター。2基のエンジンを搭載する(画像:陸上自衛隊)。

 CH-47「チヌーク」のような大型ヘリコプターやV-22「オスプレイ」のようなティルトローター機でも、オートローテーションは可能です。ただし「チヌーク」や「オスプレイ」のような大型機では、オートローテーションを行うために必要な速度と高度に厳しい制約があり、低空・低速時では致命的な状況に陥りやすい弱点があります。

 そのためある程度の大きさ以上のヘリコプターでは、オートローテーションが必要な状況、すなわち動力喪失という最悪の事態に至らぬよう複数のエンジンを搭載することが普通であり、自衛隊が保有するヘリコプターの多くは2基から3基のエンジンを搭載し、1基が停止しても飛行を継続することができます。

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コメント

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4件のコメント

  1. 説明記事はありがたいのだが、
    物理弱くて何書いてんだかさっぱりわからん。
    模式図に書いてくれ

  2. オートローテーションって、本当に有効なのでしょうか。これで、で助かった件数はどのくらいで、墜落事故総数と比較してどうなのでしょうか。
    オートローテーションは、エンジンのみ止まり、その他(駆動系、油圧系、制御系等)は正常、というときに役に立つものでしょう。
    現在の品質管理、整備状況等で、このような状況は起こりえるのでしょうか。
    事故を起こす可能性がある訓練を行う、しかし、実際に有効かわからない、なら、やめた方が安全となりませんか。

    • たまたま1回事故ったからヒステリックな反応をする
      まるで日刊ゲンダイや室井佑月のような

  3. ヘリコプターにおいてオートローティションの操縦習得は必須です。飛行機だとエンジンが止まっても翼で滑空して着陸出来ますが、翼の無いヘリはこれが出来ません。
    それを可能にするのがオートローティション着陸(操縦テクニック)なのです。今回は訓練中のようなので、単に操縦技術の未熟か、天候(風)によるものかと。