クルマの色、次は「白っぽいシルバー」がくる? 最新カラートレンド発表

自動車塗料メーカーが、今後3年から5年のあいだにおける世界の自動車カラートレンド予測を発表しました。2019-20年版は「暖かみのある色」を中心とした65色が挙げられています。

アジアのキーカラーは「白っぽいシルバー」

 BASFは今回、65色のなかから地域ごとにひとつのキーカラーを設定しており、日本を含むアジア・太平洋地域のキーカラーは「Fluid Metal」という、シルバーと白の中間にあたる色だといいます。松原さんによると、世界的に人気のある白、人気のないシルバーを掛け合わせることで、「何も線引きせず柔軟に生きていく」姿勢を表しているとのこと。この地域向けのほかの色は、穏やかで深いシェード(影)を持つ暖色の、バランスのとれたカラーが中心だそうです。

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アジア・太平洋地域のキーカラー「Fluid Metal」(画像:BASFジャパン)。
EMEA(欧州・中東・アフリカ地域)のキーカラー「Parolis Purple」(画像:BASFジャパン))。
北米地域のキーカラー「Conflation Green」(画像:BASFジャパン)。

 日本では一般的に白や黒などが、下取り価格への影響も比較的小さい無難な色として好まれる傾向がありますが、松原さんによると、現在は色をひとつのメッセージとして展開する自動車メーカーもあり、有彩色も広く受け入れられているといいます。

 そうしたなかでシルバーは、もともと塗料中に使われるアルミの量が最も多いため、シルバーの範ちゅうで活かせる素材があまりなく、変化に乏しかったといいます。そのため、世界的にシルバーの人気は低いそうですが、技術の進歩により、いままでできなかったような表現が可能になってきているとのこと。「Fluid Metal」も、そのひとつの提案だそうです。

【了】

【画像】2019-20年版コンセプトカラー65色

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