黄色いクルマ、意外と売れている? メーカーが車種のイメージカラーにする背景

自動車メーカーが、黄色を車種のイメージカラーに設定するケースが増えています。「黄色いクルマ」、全体的に見れば少数派ですが、なかには、黄色を選ぶ人が2割を占める車種もあります。

黄色が売れているのは、やはり一部の車種?

 自動車メーカーが、黄色を車種のイメージカラーとして打ち出すケースが増えているようです。

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スズキ「スイフトスポーツ」。初代から「チャンピオンイエロー」をイメージカラーとし、「イエローブリット(黄色い弾丸)」の異名をとる(画像:スズキ)。

 たとえばスズキでは、黄色を設定している車種のうち「スイフトスポーツ」「スペーシア ギア」「ジムニー」においては、カタログやウェブサイトで黄色を前面に打ち出しています。ドイツの自動車塗料メーカー、BASFの日本法人であるBASFジャパン(東京都中央区)によると、欧州でもキャラクターカラー(イメージカラー)としての採用が、ここ数年増えているとのこと。

 実際、黄色は売れているのでしょうか。スズキによると、6色展開の「スイフトスポーツ」、8色展開の「スペーシア ギア」では黄色の選択率がそれぞれ20%、12色展開の「ジムニー」では10%を占めるといいます。ほかに、黄色をイメージカラーとしている車種としてホンダの軽商用車「N-VAN」がありますが、こちらでは黄色が選べるグレードで設定のある7色のうち、黄色の選択率は8.5%だそうです。

 とはいえ、ホンダ車で同様に黄色が設定されている「N-BOX」や「フィット」では、黄色の選択率はそれぞれ1.7%、1.3%に過ぎないといいます。「『N-VAN』の場合はクルマのコンセプトを体現するために黄色をイメージカラーとし、選択率も狙い通りの数値となりましたが、全体で見れば決して人気のカラーではありません」とのこと。BASFジャパンも、「黄色はキャラクターカラーとしては注目すべきだと思いますが、数量的にそれほど増加するとは予測しておらず、メインストリームになるとは考えにくいでしょう」と話します。

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