高速バス座席の「仕切りカーテン」なぜ導入? 個室感の演出だけじゃない課題解決にも
しかし課題解決にはならず…
――プライベートカーテンの設置で、課題は解決できたのでしょうか?
いえ、カーテンで仕切っていても、周りを意識してしまうというお声をいただくことがありました。そこで完全女性専用車の「プルメリア」を運行したところ、そうしたお声はほぼなくなりました。
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前述のとおり、いまでは座席を仕切るカーテンが多くのバスで見られるほか、2010(平成22)年ころから、カーテンではなく大きなパーテーションで座席後方や通路側を仕切った、個室タイプの座席を備えた高級志向の車両も相次いで登場していきました。すべて個室でわずか10数席というバスもあれば、同じ車内でグレードを分け、上位グレードの座席のみ個室を設けているケースもあります。
しかし、このような個室空間はスペースをとるため、座席数が少なくなりがちで、1席あたりの単価も高い傾向です。平成エンタープライズによると、座席数が20席を切るような高級志向の車両は、「会社の宣伝にはなりますが、黒字化はなかなか難しいでしょう」といいます。
同社でもこの志向に応えるべく、座席の背面に固いシェルと呼ばれる部分を設け、背もたれをリクライニングさせても座席が後ろに倒れ込まない「バックシェルシート」にプライベートカーテンを組み合わせた車両は開発したものの、パーテーションで仕切って個室を設けるのは、乗車人数が少なくなることから断念したそうです。「当社は『ある程度の金額で高級感があるバス』を目指していますので、個室の開発は費用対効果からも考えていません」と話します。
【了】
※一部修正しました(7月20日0時49分)
そんなに最近からの装備だっけ?>個室カーテン
20年位昔の西鉄夜行にも付いてたような記憶があるが。
女性の場合、寝台列車のサンライズ出雲とかの個室がお勧めだけど、走っている区間が少ないですよね。
カーテン付の夜行バスがもっと普及してほしいですよね。