JAL、2020年4月から新制服 CAにパンツスタイルも採用 女性パイロット専用も新導入

かりゆしウェアも「沖縄の花」デザインに

 地上接客部門も江角さんがデザイン。鶴をイメージした曲線的フォルムにより、エレガントさを表現しつつ、様々な動きでも美しい所作を維持できるようパターンメイキングを工夫しているといいます。

 運航乗務員は、従来と同様のJALグループ伝統デザインとしつつも、動きやすさを重視したパターンの変更などにより機能が向上。また、新導入の女性専用制服はジャケットをシングルボタンとし、折り鶴の展開図をモチーフにした江角さんによるデザインのスカーフを採用します。

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左2人が客室乗務員、右2人が地上接客部門。
運航乗務員。
沖縄地区のかりゆしウェア。

 整備士とグランドハンドリングスタッフの作業衣であるカバーオールは、スポーツウェアメーカーのデサントジャパン社、雨衣や防寒衣といったアウター類は、登山・アウトドア用品メーカーのモンベル社がデザインしました。グランドハンドリングスタッフの作業衣は、カバーオールに加え、セパレートタイプやポロシャツが新たに導入されます。

 沖縄地区のかりゆしウェアは江角さんがデザインを監修。デイゴなど5つの沖縄の花を鮮やかな色彩で配置します。すべてのかりゆしウェアは沖縄県内で生産されます。

 今回の新制服デザインの選定は、「一緒に創るプロジェクト」として一般から意見を募りつつ、実際に制服を着るJALグループスタッフのプロジェクトチームが中心となり進められました。客室乗務員のバルーンスリーブの袖形状や、パンツスタイルの導入など、実際に反映された提案も多く寄せられたといいます。

 JALの赤坂祐二代表取締役社長は「制服は単なるユニフォームではなく、企業のシンボルあるいはイメージでもあります。これを変えるというのは勇気のいることです。現制服は(2010年の)経営破綻以降の再生の象徴で、社内でも愛着のある制服です。自分自身も悩みましたが、次のステージに向かっていくきっかけとして変えることにしました」と話しました。

【了】

【写真】各部門の新制服

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