「元・駅長宿舎」がホテルに JR肥薩線の矢岳駅、築110年の古民家を再生「8月は満室」

ディナーは隣の大畑駅へ

「星岳」の間取りは和室2部屋、寝室(ベッド2台)、ひのき風呂、キッチン(エントランス)、トイレで、最大4人まで宿泊が可能です。また縁側もあり、懐かしさを覚えます。周囲は矢岳の集落だけでお店がなく自然の豊かなロケーションで、12歳未満の子どもは宿泊できないこともあり、「大人の隠れ家」のような施設です。

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「月岳」(左)と「星岳」(2019年7月26日、皆越和也撮影)。

 オーベルジュであるため、午後に肥薩線の人吉駅でチェックインし、大畑の3段式スイッチバックとループ線を楽しみ矢岳駅に到着したらホテルへ。夕方の列車で大畑駅へ移動し「ループ」でフレンチのディナーを満喫し、ロンドンタクシーでホテルに戻り一泊。朝はホテルで食事を摂りチェックアウト。これがすべて込みで1泊2人8万円(税別)。ホテルは1日1組限定で、稼働は金~土曜、土~日曜、日~月曜(月曜が祝日・休日のとき)。8月の予約は既に満室とのことです。

 なお「ループ」では、まず水出し日本茶の利き茶を1時間ほど楽しみ、ゆったりとしたディナー(1万5000円相当)をいただきます。「ループ」の営業は現在、ランチ(11時30分~15時)とカフェ(14~17時)のみであるため、ディナーは「星岳・月岳」宿泊者だけの貸切となり、ぜいたくな時間を過ごせます。

 なお、クラシックレールウェイホテルでは、今後2025年までに九州7県すべてで拠点を開発し、九州をまるごと楽しめる鉄道一周ツアーの企画を目指しています。現在、第2弾の検討を熊本県内の他地域で進めているとのことです。

【了】

【写真】「星岳」室内や「ループ」のディナー

Writer: 皆越和也(フォトライター)

1961年熊本県人吉市生まれ。東京の編集プロダクション、出版社、PR代理店等で四半世紀ほど編集者、ライター、カメラマンなどの業務に携わり、2010年よりフリーのフォトライターに。2011年より拠点を熊本市へ移し国内外で活動中。

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