F-14も飛んだ! 『トップガン』続編予告を読み解く 階級、乗機…「撃墜数」は意味深?
ストーリー内容を示唆か、「階級」の話が重要なワケ
本作においてマーヴェリックは大佐にまで昇進しており、前作にも登場した「エンタープライズ」艦長と思われる人物との会話のなかでは、ふたつ上の階級である上級少将へ昇進できないことが話題となっています。今回の物語がいつのできごとを想定したものかはわかりませんが、マーヴェリックは1985年から1986年当時、大尉であったことを考えるに、現在はすでに60歳近いと見られ、少なくとも下級少将へ昇進しない限り海軍を退役、すなわち戦闘機乗りとしてのキャリアにピリオドを打たなくてはなりません。「終わり」についてあえて予告編で触れたということは、今回のテーマにはそうしたところが多分に含まれているのかもしれません。
前作では現場の第一線級エビエイターだったマーヴェリックですが、本来ならば大佐という階級のエビエイターは、年に最低限度の飛行訓練だけ行っている程度です。もし空母にマーヴェリックが配属されているならば、大佐のポストは3つあり、まず艦の責任者である「空母艦長」、航空部隊を統括する「空母航空団司令官」、そして「空母航空団副司令官」のいずれかに就いていると考えられます。上級少将へ昇進できないとされているところを見ると、最上級者である艦長かもしれません。
予告編では、GBU-24「ペイブウェイIII」レーザー誘導爆弾とAN/ASQ-228赤外線レーザー照準装置、そして自衛用のAIM-9X「サイドワインダー」空対空ミサイル、外装型燃料タンクで武装した、対地攻撃ミッションと見られるF/A-18E「スーパーホーネット」4機編隊のリーダーとして飛行する、マーヴェリックの姿が描かれていました。本来ならば部下に命令を与える側である大佐となったマーヴェリックが、今回どのような活躍を見せてくれるのか、P-51マスタングと思われるレシプロ戦闘機(トム・クルーズはプライベートでP-51を所有)や、通常、戦闘機パイロットは着用しない高高度与圧服らしい装具を身にまとったシーン、女性エビエイターなども含めて注目したいところです。
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