冠水道路、あなどってはいけない! 大雨時は要注意、水深5cm程度でも危険

5cmの冠水でも危ない!

 JAF(日本自動車連盟)は、水深5cmから10cmほどの比較的浅い冠水路でも、慎重に運転すべきとしています。

「一般的に走行可能とされる水深は、乗用車であればドアの下端で、床の低いクルマでもおおむね水深15cmくらいまでは走行できます。しかし、川が氾濫して道路が泥水をかぶっていると、5cm程度の水深でも水面下の状況がわからず、側溝などに脱輪して動けなくなる恐れがあります」(JAF九州支部)

 JAF九州支部によると、2019年にしばしば大雨に見舞われた九州では、車両が水没するケースと、側溝などにはまり動けなくなるケースのどちらも多かったといいます。「もちろんアンダーパスも極力避けるべきです。大丈夫だと思って通行し、脱輪や落輪により動けなくなると、あっという間に水位が上がります」と警告します。

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冠水路の例。奥でクルマが引き返している(画像:写真AC)。

「クルマが動けなくなり、水がフロアに入ってきた時点で、その場から避難することを考えたほうがいいでしょう。そのまま水位が上がると、水圧でドアが開かなくなるほか、エンジンルーム内のバッテリーが水に浸かれば電機系統がショートし、窓も開かなくなる恐れがあります」(JAF九州支部)

 こうなってしまった場合は、水が引くまでクルマを放置するとともに、JAFや販売店に連絡してほしいそうです。また、たとえ水が引いたとしても、すぐにエンジンをかけるのは禁物だといいます。配線の腐食による漏電で車両火災が発生する恐れがあるからです。JAF九州支部は「極力、(JAFなどの)ロードサービスの到着を待つべき」と話します。

【了】

【写真】冠水するとバルーンが飛び出る! 様々な対策

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