給油口の開け方なぜバラバラ? 運転席のレバーで、ふたを押して… どう決まるのか
給油口のふたの開け方は、運転席にあるレバーを引いて開ける、あるいはふたを外から直接押して開けるなど様々です。同じメーカーでも車種により開け方の異なるケースもありますが、何か基準はあるのでしょうか。
同じメーカーでもバラバラなことも
初めて乗るクルマで給油する際、給油口の開け方に迷い、店員に「給油口を開けて」といわれ戸惑う人もいるかもしれません。給油口の開け方、何らかの法則性はあるのでしょうか。
結論からいえば、給油口の開け方に明確な基準はありませんでした。運転席にあるレバーやボタンを操作して開ける方式もあれば、ふたを外から直接押す、あるいは引き上げて開けるタイプもあります。また、一部の商用車や輸入車などでは、キャップの鍵穴にキーを挿して開けるタイプもあり、そもそも給油口のふたがないというケースも存在します。
たとえばホンダでは、給油口の開け方は車種によりバラバラとのこと。「セルフのガソリンスタンドが普及するとともに、ふたを直接押して開ける方式が若干増えましたが、運転席のレバーやボタンで開けるタイプは、その位置も車種ごとに異なるなど、『このクルマだからこう』という基準がない状況です」と話します。なお、ふたを直接押して開けるタイプは一般的にドアロックと連動しており、ホンダ車のそれも、停車中にドアロックを解除した状態で開けられるようになります。
一方ダイハツでは、乗用車系は基本的に運転席のレバーで開ける方式だそうですが、レバーの位置は、ある程度部品を共通化している車種ならば似通うものの、やはり車種により異なるといいます。ただし、今後はふたを直接押して開ける方式の導入も検討しているとのこと。そちらのほうがわかりやすい、という意見があるそうです。
マツダも現行の乗用車では、基本的には運転席のレバーで開ける方式を採用しているものの、「ロードスター」は給油口のふたを直接押す方式だそうです。「運転席から給油口につながるワイヤー機構を簡略化するためで、スポーツカーとしてグラム単位まで軽量化を図った結果です」と話します。また、2019年5月に発売された「マツダ3」も給油口のふたを直接押す方式が採用されました。
セルフ給油だと運転席側に給油口がある方が都合がよい。なのに左側が多いのは、国産車でも左ハンドルの海外仕様がメインだからだと思ってる。