JAL初の新造エアバスA350-900 馴染みのボーイング機と操縦どう違う? パイロット語る
副部長が考える、A350-900型機の一番の進化とは?
――A350-900型機で一番進化したところはどこでしょうか。
杉本副部長:何よりキーボードの導入は大きな違いです。エアバスのなかでも、コクピットにキーボードを取り入れているのは数機種しかないと思います。「すごい」と思ったことは、A350-900型機は自動ブレーキ(BTV)を備えていることです。「着陸したあとこの位置で滑走路から離れたい」とセットすると、着陸時にそれに合わせてブレーキをかけてくれます。
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JALはボーイング777シリーズの後継として、「A350 XWBシリーズ」のA350-900型機と、長胴型にあたるA350-1000型機を、国内幹線から導入します。
JALのA350-900型機の訓練飛行は、2018年12月から開始。シミュレーターでの訓練を経て、実機でテストフライトを行い、順次、機長認定される予定です。現時点では、20人弱が同型機の機長認定を受けているといいます。
A350-900型機のエンジンは、質問に答えたパイロット全員が「静かだった」と評価します。「静寂性はコクピットで感じるほど静かです」(南雲恒昌機長)、「過去に乗ったエアバスA320型機も静かだなと感じましたが、A350-900型機はそれ以上です。ぜひ一度乗っていただき、快適性を実感していただければと思います」(杉本 恒副部長)。
A350-900型機は、9月1日(日)に羽田~福岡線でデビュー予定。その後10月27日(月)から羽田~新千歳線に、2020年2月1日(土)から羽田~那覇線にそれぞれ投入される予定です。
【了】
※一部誤字を修正しました(8月31日18時31分)。
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