JAL初の新造エアバスA350-900 馴染みのボーイング機と操縦どう違う? パイロット語る

スティックだけじゃない! A350運航乗員部副部長が語る違い

 A350運航乗員部の杉本 恒副部長は「ジャンボジェット」ことボーイング747-400型機のほか、ボーイング737-400型機、ボーイング777型機、エアバスA320型機(ジェットスター・ジャパン運航)の4機種の操縦経験があります。

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A350-900型機のパイロット。中央手前が杉本 恒副部長(2019年8月27日、乗りものニュース編集部撮影)。

 サイドスティックのエアバスA320型機の経験を持つ杉本副部長にとっても、A350-900型機は初めてのことが多かったと言います。人間にたとえると「冷静に相手と向き合って会話ができる飛行機」という印象とのこと。

――サイドスティックの場合、機長は左手、副操縦士は右手だけで終始操縦しますが、左右で違いや違和感などは生じないのでしょうか。

杉本副部長:スティック操作は動かすというより方向を入力するイメージなので、どちらの手でも違和感なく操縦ができるとの声が多いですね。むしろスティックと反対の手で操作するスラストレバー(ジェット機のエンジン出力調整を行う。クルマのアクセルに相当)のほうが、慣れるまで時間がかかるようです。ボーイング機は自分でレバーを動かすのですが、エアバス機は所定のポジションに入れるとほぼ動かすことがないのです。

――スラストレバー以外にも、エアバスとボーイングの大きな違いがあれば教えてください。

杉本副部長:使われる用語も全く異なりますし、ライト類のスイッチを倒すとき、ボーイングとエアバスは逆方向だったり、逆に違いすぎて混同することは少ないともいえます。

【写真】キーボードにスラストレバー! JAL初のエアバス導入機

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