クルマや自転車のタイヤ空気キャップ、なくしたら買ってでもつけるべき?
タイヤの空気口のキャップをなくしてしまった場合、ただちに取り付ける必要はあるのでしょうか。キャップを付けていないクルマも見られます。そもそもキャップのおもな役割は、「空気を抜けなくすること」ではないようです。
キャップを付けないと、どんな影響が?
クルマや自転車など、タイヤの空気口(エアバルブ)には一般的にキャップが取り付けられています。しかし、なかにはキャップを付けていないクルマも見られます。キャップはどのような役割を果たしているのでしょうか。やはりキャップがないと、タイヤの空気は抜けてしまうのでしょうか。
バルブを製造する太平洋工業(岐阜県大垣市)によると、「基本的には、キャップがなくても空気はほとんど抜けません」といいます。バルブ内部の弁(バルブコア、「ムシ」とも)により、空気が外へ漏れないようになっているそうです。「1年くらいのスパンで見れば、バルブからも若干の空気漏れはありますが、タイヤ全体から抜けていく空気の量のほうが多いです」と話します。
とはいえ、緊急性はないものの、バルブキャップは必ず付けてほしいといいます。「バルブ内に水やほこりが入ることを防止するためです。たとえば、弁が異物をかんでしまうと、空気を入れても抜けてしまう状態になります」(太平洋工業)。また、水がバルブの金属やゴムを劣化させる要因にもなるといいます。
なお、こうしたバルブの機能やキャップの役割は、クルマでも自転車でも基本的に同じだそうです。
自動車タイヤの業界団体であるJATMA(日本自動車タイヤ協会)では、街頭で一般車のタイヤを点検するイベントなどを行っていますが、バルブキャップを付けていないクルマのオーナーにはスペアのキャップを進呈し、取り付けているそうです。交換用キャップはカー用品店などで数百円程度から購入できます。
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