急行「飯田線秘境駅号」何がおもしろい? JR東海担当者が明かす10年続いた人気のワケ

小和田、中井侍、為栗、田本といった、鉄道以外での到達が難しい「秘境駅」を巡るJR東海の急行列車「飯田線秘境駅号」。同社の担当者は、運行が10年続いた要因のひとつに「リピーターの多さ」を挙げます。人気の背景を聞きました。

「秘境駅」海外の鉄道好きも注目?

 急行「飯田線秘境駅号」は駅の窓口などで乗車券と急行券、指定席券を手配することで乗れるほか、JR東海ツアーズやクラブツーリズムといった旅行代理店を通じたツアーでも乗車が可能です。

 ツアーの場合、終点の飯田駅から日本屈指の星空が見られるという阿智村(長野県)の昼神温泉を巡る旅行商品も用意されており、翌日には大鹿村(長野県)のしし鍋や松川町(長野県)のフルーツ狩りが楽しめます。このほかにも各種旅行商品がありますが、個人で「秘境駅号」を手配した場合、値段は豊橋~飯田間で乗車券2590円、急行券980円、指定席券520円で計4090円です(消費税改定前)。

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急行「飯田線秘境駅号」の企画を担当するJR東海 運輸営業部の大谷直也さん(河嶌太郎撮影)。

 前回、2019年4月の運行について、大谷さんはこう振り返ります。

「一緒に乗らせていただきましたが、桜の開花の時期と重なったこともあり、花見も楽しめました。外国人の方が10人前後いらっしゃったのも印象的でした。欧米系のひとり旅の方々が中心で、他の観光地のインバウンド旅行者の方とは毛色が違うように感じます。もしかすると、海外の鉄道好きの方だったのかもしれません」(JR東海 大谷さん)

 この1か月後に「秘境駅号」は、「クールジャパンアワード2019」を受賞。国内だけでなく、海外にも「秘境駅ブーム」が飛び火する予感がうかがえます。JR東海はこの受賞を受け、2019年秋の運行から、新たに制作したという英語版「秘境10駅みどころMAP」の配布、スタッフへの携帯通訳機配備といった施策を開始するそうです。

【地図】急行「飯田線秘境駅号」の走行ルート

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