急行「飯田線秘境駅号」何がおもしろい? JR東海担当者が明かす10年続いた人気のワケ
古い木造駅舎、打ち捨てられたミゼット…秘境駅のロマン
例えば小和田駅(静岡県浜松市)では、クルマが入って来られる道が駅につながっていないにもかかわらず、立派な古い木造の駅舎があるのですが、付近には製茶工場の廃屋があり、「ミゼット(かつての三輪自動車)」や「カブ(オートバイ)」も廃車となって横たわっています。
田本駅(長野県泰阜村)は、幅およそ2mしかないホームの前にダムのような巨大なコンクリートの壁がそびえ立っていて、駅の端に登山道のような細い道が接続しているだけであるため、一見すると出入口がないような錯覚に陥ります。
「田本駅は、なんでこんなところにコンクリートの壁があるんだろうと、駅に降りてまず思いましたね。そこに人工物の美しさや、昔は人の営みがあったんだろうな、というような、ストーリーやロマンを感じました。なるほど、こういう価値があるんだな、という発見がありましたね」(JR東海 大谷さん)
「秘境駅号」10年続く理由
急行「飯田線秘境駅号」が10年続いている要因に、大谷さんはリピーターの多さを挙げます。
「鉄道愛好家の方をはじめ、リピーターの方がすごく多いですね。ただ、近年は家族連れの方や、若い女性グループ、外国人の方もちらほらといらしており、『秘境駅号』そのものが浸透してきているのかなという手応えもあります。車内での施策としては、車掌による観光スポットの解説もご好評をいただいております」(JR東海 大谷さん)
申し訳ありません。
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