道路信号機の黄色、実は赤色より2倍明るい 黄色を一番明るく光らせるもっともな理由
道路にあるクルマ用のLED式信号機は、「青」「黄」「赤」で明るさが違います。一番明るいのは「黄色」。その理由を信号機メーカーに聞きました。
「信号の変わり目」が最も危険
一般的なクルマ用の信号機について、LED式だと実は、「青」「黄」「赤」の3色で明るさが異なっています。
3色のなかで、一番明るくされているのは「黄」。「信号の変わり目」は危険であり、ドライバーや歩行者に止まる準備をするよう知らせるため、「黄」を一番明るくし、目立たせているわけです。
大手信号機メーカーのコイト電工によると、黄信号は赤信号の2倍の明るさになるよう設計しているとのこと。また「黄」が明るいのには、もうひとつ意味があるそうです。
「色の判別が苦手な方への配慮という意味合いもあります。事故を起こさないために設置する信号機にとって、原則『停止』である『黄』は『赤』と同じで、その点では『青』より大事だという考え方に基づいています」(コイト電工)
なお、3色は明るい順に「黄」「赤」「青」。「黄」を特に明るくするにあたって、取り付けるLEDの数を「黄」はほかの色よりも多くすることで実現しているメーカーもあります。
【了】
>色の判別が苦手な方への配慮
絵描きさん(安野光雅?)が、色弱者のことを考えたら信号の意味を色だけではなく形(○△X)でも表現すべきだ、とエッセイに書いていたような。
黄色が明るい理由は、偶然のたまもの。現在のLEDと異なる電球式時代は、光源(ランプ)ー反射鏡ー色フィルターを透して見えていました。この色フィルターの透過率(赤・黄・緑)が、色によって異なっていたためです。通常赤は15%、黄は40%、緑は15%程度なので、白色で10,000cdの光度が出ていれば、赤では1,500cd、黄では4,000cdとなり、黄色が2倍明るいと言う事です。推定(基準規定を決めた立場ではないので)ですが、現在のLED化時にはこの色光の光度を規定したと思われます。(実際の色光での計測値で言っていません。理論値です)
補足ですがLEDも現在の豆粒状の物を従来電球式と同じような発光面積(見え方上)を得る為配置していますが、単に明るさのみであれば、COBで色光を発するものができれば小さくできるかもしれませんが、ヘッドライト同じく発光部が小さくなれば輝度が上がり眩しくなる原因になるので、当面は実施しないと思います。発光部が小さくなれば着雪や耐風圧上のメリットは出てくると思いますが。