ベトナム軍、米製兵器へ転換進むか 最新輸送機に無人機、台湾に続きF-16V戦闘機も…?

売り込むのは輸送機のみにあらず

 2019年10月2日から4日までの3日間、ベトナムの首都ハノイで、同国初の防衛装備展示会「DSEベトナム」が開催されました。ロッキード・マーチンはこれにブースを出展。C-130Jとその民間輸送機型LM-100J、さらにF-16V戦闘機の大型模型を展示して、来場者の注目を集めました。

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「DSEベトナム」で展示されたF-16Vの大型模型(竹内 修撮影)。

 F-16Vは高性能コンピュータの搭載や、探知距離の長いAN/APG-83 AESAレーダー、大型液晶ディスプレイを使用するグラスコクピットの導入といった改良が加えられたF-16の最新仕様機で、台湾とスロバキアが導入を決定しているほか、ブルガリアやインドなどにも提案されています。

 ベトナム人民空軍は現在、ロシアから導入したSu-27「フランカー」を11機、Su-27をベースに開発された多用途戦闘機Su-30MKVを35機、旧ソ連時代に導入したSu-22戦闘爆撃機を35機保有しています。ベトナム人民空軍では長年に渡って、ベトナム戦争にも投入されたMiG-21が主力戦闘機として運用されていましたが、2015年に退役しています。

 ベトナム人民空軍はMiG-21を後継する新戦闘機の導入を検討しており、「フランカー」シリーズの最新仕様機「Su-35」、スウェーデンのサーブが開発したJAS39「グリペン」と共に、F-16も候補のひとつとして名前が挙がっています。

【写真】ベトナム人民空軍仕様MiG-21

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