「高速バス=遅延が心配」払拭なるか 利用者も知っていると役に立つ渋滞対策

東北道が渋滞していないのに「常磐道へ迂回」も

 たとえば、仙台を日曜昼に発車する東京行きの場合、出発の時点では東北道上り線の道路状況は「順調」なのが一般的です。しかし、夕方へ近づくにつれ蓮田SA(埼玉県蓮田市)付近などで渋滞が始まり、バスが東京に近づいた頃には大渋滞、ということが予測されます。制度改正により、実際にはまだ渋滞が発生していない仙台発車の時点で、渋滞が比較的少ない常磐道経由に切り替えることができるようになったのです。

 なお、事故や災害による高速道路の通行止めなどにより、本来のルートを全く走行できない場合は、一定の範囲で、迂回路として申請していない経路でも迂回することが認められています。

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八潮PAに停まる茨城交通のバス(2018年12月、中島洋平撮影)。

 また、終点手前の停留所で鉄道などへの乗り換えを促し、都心部の渋滞を避ける利用法を勧めるケースもあります。茨城交通や関東鉄道などが運行する常磐道経由の高速バス各路線(東京~日立、東京~水戸など)の上り便では、首都高6号線の上り線が渋滞している際、乗客の希望があると、本来は停留所ではない首都高の八潮PA(埼玉県八潮市)に立ち寄ります。ここから、つくばエクスプレス八潮駅へは徒歩6分と便利です。つくばエクスプレスへの乗り継ぎ乗車券を、100円(八潮~秋葉原の通常運賃は480円)でバス乗務員から購入することができます。

【写真】渋滞回避の裏ワザ「八潮PAのTX100円乗り継ぎ」やってみた!

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コメント

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2件のコメント

  1. 高速バスに限らず、“「ふだんはこのくらいの所要時間で運行している」という事実を公表すること”をしている事業者は本当に少ない、というか自分が知る限りでは皆無。
    たとえば、時刻表の上では所要時間が30分と設定されているが普段のこの時間帯は大抵45分程度かかり、どんなに速くても40分はかかる、更に休み明けの平日はもう5分加算など、実際に何度も乗車しないと実時間が分からないことが多い。

  2. 遅延は仕方ないが渋滞時にJRバスのように通過バス停に進入して乗降を装って前に出るのはやめろ!
    延着えの工夫以前にこーいう運転手を解雇しろ!白塗りの二階建てバスだったが夜中に神奈川と静岡の県境で降ろす客や乗せる客がいるのか?
    バス停の定義に渋滞回避に利用できる?なんて書いてないだろ
    今度見掛けたら陸運局に通報します