「高速バス=遅延が心配」払拭なるか 利用者も知っていると役に立つ渋滞対策
重要なのは遅延の「見える化」 実はかんたんにできる
ただし、事故などによる渋滞や通行止めなどは、事前に予測できないものです。そこで、出迎えの人などに対し遅延状況をリアルタイムに伝える取り組みが重要になります。たとえばジェイアールバス各社などは、ウェブ上でバスの現在地や遅延状況を確認できる「バスここ」を導入しているほか、西鉄天神高速バスターミナル(福岡市中央区)の降車ホームには、出迎えの人向けに、到着便の現在地を表示するディスプレイが設置されています。
厳密にいうと高速バスではありませんが、京浜急行バスの空港連絡バスは、最新の運行状況とともに、各路線の時間帯別平均所要時間をウェブサイト上で公開しています。「どれくらい遅れるか」という予測を公表することは難しいのですが、「ふだんはこのくらいの所要時間で運行している」という事実を公表することで、乗客は参考にすることができるのです。
実は、もっとかんたんにできる取り組みもあります。これまでSAなどで休憩が終わって発車したあと、乗務員が「現在、〇分遅れて運行しています」などと車内アナウンスする会社が中心でした。その放送を、休憩の前に行うことで、乗客は休憩中に車外から待ち合わせ相手や出張先の会社に電話し、待ち合わせの調整やタクシーの手配が可能になります。
年末の帰省ラッシュに向けて、高速バスの利用を検討する人が増えるでしょう。2019年末は、12月28日(土)の午前が帰省ラッシュのピークになると思われ、27日(金)発の夜行便も遅延が予測されます。乗車日をずらすだけで渋滞の影響は大きく異なりますので、高速道路会社から事前に発表される渋滞予測を参考に、帰省や旅行の日程を決めることも重要です。
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Writer: 成定竜一(高速バスマーケティング研究所代表)
1972年兵庫県生まれ。早大商卒。楽天バスサービス取締役などを経て2011年、高速バスマーケティング研究所設立。全国のバス会社にコンサルティングを実施。国土交通省「バス事業のあり方検討会」委員など歴任。新聞、テレビなどでコメント多数。
高速バスに限らず、“「ふだんはこのくらいの所要時間で運行している」という事実を公表すること”をしている事業者は本当に少ない、というか自分が知る限りでは皆無。
たとえば、時刻表の上では所要時間が30分と設定されているが普段のこの時間帯は大抵45分程度かかり、どんなに速くても40分はかかる、更に休み明けの平日はもう5分加算など、実際に何度も乗車しないと実時間が分からないことが多い。
遅延は仕方ないが渋滞時にJRバスのように通過バス停に進入して乗降を装って前に出るのはやめろ!
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今度見掛けたら陸運局に通報します