「高速バス=遅延が心配」払拭なるか 利用者も知っていると役に立つ渋滞対策
渋滞免れぬなら「時刻表を変えてしまう」!
一方、遅延が発生してしまった場合に、高速バス事業者が乗客や出迎え客にわかりやすく情報を伝える努力も行われています。
高速道路における渋滞のなかでも、平日の朝、都心部に向かう通勤ラッシュ渋滞は、天候などにより多少の変化はあるものの、毎日一定の規模で発生します。そこで、一部の路線では朝の上り便を中心に、ほかの時間帯と所要時間に差を設けているのです。
たとえば、京王やアルピコ交通などが運行する新宿~松本線は、朝ラッシュ時に新宿へ到着する上り便のみ、あらかじめ40分ほど所要時間が長く設定されています。また、京成バスや関東鉄道、ジェイアールバス関東による東京~鹿島線の上り便(東京駅行き)は、平日・土曜日と日曜・祝日とでダイヤを分けており、朝のラッシュ時を中心に、所要時間が最大で20分、異なります。
このように、明らかに予測される渋滞をあらかじめ見越して到着時刻を設定することで、乗客としては、それを元に予定を組むことができます。前出の松本~新宿線では、朝の上り便は渋滞を前提に、休憩場所も本来の双葉SA(山梨県甲斐市)から談合坂SA(同・上野原市)に変更しており、乗客も乗務員も、適切な間隔で休憩を取ることができています。
高速バスに限らず、“「ふだんはこのくらいの所要時間で運行している」という事実を公表すること”をしている事業者は本当に少ない、というか自分が知る限りでは皆無。
たとえば、時刻表の上では所要時間が30分と設定されているが普段のこの時間帯は大抵45分程度かかり、どんなに速くても40分はかかる、更に休み明けの平日はもう5分加算など、実際に何度も乗車しないと実時間が分からないことが多い。
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今度見掛けたら陸運局に通報します