実は「給油許可」必要なセルフのガソリンスタンド 規制緩和でスタンド減抑えられるか

セルフのガソリンスタンドでは客がひとりで給油できますが、それには店員の「許可」が必要です。しかし、そのために店員がほかの作業をしにくくなる、利益を出しにくくなるという課題もあり、法令の改正が予定されています。

給油する客は、しっかりチェックされている

 セルフのガソリンスタンドでは客がひとりで給油できますが、実は、その一連の流れは必ず店員にチェックされています。というのも、店員が「許可」を出して、初めて給油が可能になる仕組みだからです。

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セルフスタンドでの給油イメージ(画像:写真AC)。

 総務省消防庁によると、セルフスタンドでは店員がサービスルーム内から、目視あるいは監視カメラで客の行動をチェック。誤給油の心配はないか、ポリタンクなどの容器に給油しようとしていないか、子どもに給油ノズルを持たせていないかなど、危険に直結する行為に注意を払い、適切に指導する必要があるといいます。

 客が一連の手順を問題なく済ませ、給油ノズルをクルマの給油口に差し込んだ時点で、店員はサービスルーム内にある「制御卓」と呼ばれる装置の「給油許可ボタン」を押します。これにより、初めてガソリンなどの燃料がノズルから出てきます。

 このような「給油監視」と「給油許可」は、消防法により定められたセルフスタンドのルールで、たとえ深夜でも、ひとりは必ずサービスルームに常駐する必要があります。しかし今後、この給油許可のあり方が変わる見込みです。

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