羽田空港かつての名物「羽田カーブ」とは? 低空で急旋回しつつC滑走路へ北から着陸

導入が計画されている羽田空港の新ルートでは、南風のときC滑走路へ北側から着陸する運用が含まれていますが、これで思い出されるのは、かつての「羽田カーブ」。こうした低空を急旋回するルートは、伊丹空港や福岡空港などでも見られます。

「羽田カーブ」なぜ廃止? 「低空急旋回」はほかの国内空港でも

「羽田カーブ」は2010(平成22)年、D滑走路の新設に伴い廃止され、南風時に着陸する滑走路は、B滑走路とD滑走路に移行します。深夜早朝の時間帯や、滑走路の工事などやむを得ないケースでは、いまもC滑走路の北側から着陸することはあるものの、ナビゲーションシステムが「江東VOR/DME」から「台場VOR/DME」に移ったため「似て非なるもの」のようです。

 ちなみに、ほかの国内空港でも「低空急旋回で着陸」は、風などの状況によって行われていることがあります。幹線では伊丹空港や福岡空港などで、中規模空港では、神戸空港も知られています。

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伊丹空港。奥側が北で、山と住宅街が迫る(2019年10月、乗りものニュース編集部撮影)。

 伊丹空港は、騒音防止の観点より、極力南側から着陸するようにしているとのことですが、南風や東風が強いときなど、やむをえないケースでは、背後の山を避けるため低空で旋回し、北側から降りることがあります。市街地に近い福岡空港でも、強い北風時などやむを得ない場合に限り、滑走路の南側で180度旋回をして着陸することがあります。

 なお、「スリリングな着陸」という意味で世界的に有名だったのは、1998(平成10)年に閉港した香港の啓徳(カイタック)空港。ビルすれすれの高さで、あいだをすりぬけるように急旋回せねばならないことから、一部では「世界一着陸の難しい空港」と呼ばれていたそうです。

【了】

【航路図】お台場付近で急旋回する「羽田カーブ」のルート

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