初の純国産4発ジェット機「飛鳥」日本に何をもたらしたのか? 日の丸STOL機の技術とは

1985(昭和60)年に初飛行したSTOL実験機「飛鳥」は、わずか3年半で飛行を終えました。しかし「飛鳥」はSTOL技術だけでなく、そのほかの様々な航空技術の実験も担っており、それらは後の新型国産機で開花しました。

新型機へ繋がる「飛鳥」の技術

「飛鳥」でテストされたおもな技術には、純国産ジェット(ターボファン)エンジン「FJR710/600S」やSTOL技術以外にも、コクピットへのヘッドアップディスプレイ(HUD)の導入や、我が国初のデジタルコンピュータによる飛行制御装置、フライバイワイヤ(FBW)、複合材の導入、低騒音化などいろいろありました。

 これらは、その後開発されたF-2戦闘機やC-2輸送機、P-1哨戒機で花開いたほか、国内メーカーが開発に参画したボーイングやエアバスの旅客機にも用いられています。

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飛鳥の操縦席。フライバイワイヤが使われているとはいえ、計器盤やスロットルレバーなどはC-1と同様で古めかしい(2009年3月、柘植優介撮影)。

 このように、「飛鳥」自体は実験機で終わったものの、そこで培われた航空機技術は2019年現在に継承されているといえるでしょう。

 なお実機は、岐阜県各務原市にある「岐阜かかみがはら航空宇宙博物館」で保存展示されており、「飛鳥」が搭載したFJR710/600Sエンジンの試作品は2007(平成19)年、「機械遺産」に認定されています。

【了】

【写真】「機械遺産」に認定されている純国産ジェット(ターボファン)エンジン

Writer:

子供のころから乗り物全般が好きで、車やバイクはもちろんのこと、鉄道や船、飛行機、はたまたロケットにいたるまですべてを愛す。とうぜんミリタリーも大好き。一時は自転車やランニングシューズにもはまっていた。

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コメント

2件のコメント

  1. 各務原の飛鳥を見ました。MRJも同じようなことですが、航空機の開発は長くかかる訳だから時代の流れを見誤らないで欲しいと思います。せっかくオールジャパンの企業で取り組めたのに時代のニーズからずれてしまったのが残念です。当面は日本の安全保障がテーマになります。オールジャパンで頑張って国民を安心させて欲しいです。

  2. 乃木坂ファンかよ

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