関越道で「AI渋滞予知」スタート 上り線30分ごとの予測所要時間をウェブ配信
アクアラインでの実証実験は満足度90%だったそうです!
NEXCO東日本とNTTドコモは2019年12月18日(水)、東京湾アクアラインで実証実験中の「AI渋滞予知」を、12月20日(金)から関越道にも適用すると発表しました。同日14時からNEXCO東日本のウェブサイト「ドラぷら」にて、関越道上り線における30分ごとの「予測所要時間」「予測交通需要」を配信します。
対象区間は、関越道でも最も混雑するという上りの沼田IC~練馬IC間(約129km)です。ウェブサイト上で始点と終点を入力すると、その区間の当日14時以降における最大予測所要時間などが案内されます。
たとえば、「沼田ICから練馬ICまでの最大予測所要時間 約130分」「沼田ICを16時30分に出発した場合で、所要時間が通常と比べ約45分増加する見込み」「渋滞が落ち着く18時以降のご利用をお願いいたします」といった内容のほか、区間ごとの予測交通需要も表示されます。
これらは、NTTドコモの携帯電話ネットワークを活用した沿線におけるリアルタイムの人口統計と、NEXCO東日本が保有する過去の渋滞実績データなどを掛け合わせて算出された予測とのこと。従来のNEXCO東日本による渋滞予測の所要時間予測結果と比較しても、実際の所要時間との誤差が小さいそうです。
前出の通り、この「AI渋滞予知」は現在アクアラインを対象に提供されていますが、利用者約1万9000人に実施したアンケートでは半数以上から、出発時間を遅らせる、ルートを変更するなどの行動をとったという回答があり、90%以上の人が「満足」と評価しているそうです。NEXCO東日本は今後、関越道での実証実験を2020年3月まで実施し、他路線への展開を含めた2020年度の本格導入に向け、検討を進めていくとしています。
【了】
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