ロシア唯一の空母「クズネツォフ」中国初空母「遼寧」なぜ激似? 逆転した露中の立場
中国空母「遼寧」、元の名は「ワリヤーグ」
「ワリヤーグ」は、工事の進捗率が70から80%であり、完成まであと少しの状態でしたが、ウクライナには同艦を就役させ維持するだけの余力がなかったため艤装工事はストップ、4年ほど造船所に放置されていた同艦を、マカオの中国系企業がスクラップ(鉄くず)として購入しました。
この中国企業、「ワリヤーグ」を海上カジノに改装することを名目に、中国本土まで回航します。そして黄海に面した大連で改装工事を行うとしたのですが、これは中国本土まで移送するための建前で、大連に着くと、中国軍の手によって徹底的に調査されました。
そして約10年の月日をかけて、中国はスクラップ状態であった「ワリヤーグ」を再生、2012(平成24)年9月25日に空母「遼寧」として就役させました。
こうして、中国初の空母として運用が始まった「遼寧」でしたが、中国は同艦のことをあくまでも国産空母を開発し、空母艦載機部隊を育成するためのステップとして捉えていました。そのため、国産空母を建造するために徹底的に調査し、就役後も練習空母として、艦載機の発着艦訓練をメインに運用しました。
それでも空母が持つプレゼンス能力の大きさは十分理解していたようで、2016(平成28)年12月には駆逐艦などを引き連れて、空母機動部隊旗艦として日本近海に現れたり、南シナ海を周回したりする示威行動を行っています。
一方で、「ワリヤーグ」の技術情報を基に、2013(平成25)年11月に早速、国産空母の建造に着手します。そして2017(平成29)年4月26日に進水すると、2年半の歳月をかけて艤装と各種試験を行い、2019年12月17日に中国初の国産空母「山東」として就役させたのです。
決定的な差がありますよ。
Su-33は目標の性能が出ており一応艦上機として運用できているのに対し、J-15は試験をごまかしているだけで、まともな性能が出ていません。
ロシアは貧乏になりましたが、軍事技術では中国なんぞ相手になりません、