姿消す路線バス「左の最前列席」運転席の左後ろ バスファンの特等席 その理由とは

路線バス車両で、前扉と近い左の最前列に座席がないものが増えています。バスファンにとって特等席ともいえる座席ですが、この席をなくしたことで、様々なメリットも生まれています。

バスの左最前列席は安全上の課題も

 日本バス協会によると、左前方タイヤハウス上の座席は、いすゞや日野が仕様として廃止する以前から、あえて取り払うケースもあるといいます。

 というのも、座席の位置が高く転落の危険性があるためです。特に、入口部の段差がないノンステップバスは床が低いことから、この席へ座るにはタイヤハウスのステップを2段上る形になります。高齢者などには不安定な席といえ、この席だけシートベルト付きにしている事業者もあるほどです。

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いすゞの大型路線バス「エルガ」(画像:いすゞ)。

 なお車両の右側前方、つまり運転席裏タイヤハウス上の座席も、やはり安全上の理由から、子どもや高齢者は座らないよう注記しているバスが多く見られます。

 ちなみに、座席がなくなったタイヤハウス上のスペースは、チラシ置き場になっている場合もあれば、何も使われていないケースもあるなど、事業者ごとに活用方法が異なります。ただ日本バス協会によると、「何かあった場合に飛んでいってしまう恐れもあるので、基本的に『荷物は置かないように』と案内している事業者が多いでしょう」といいます。

【了】

路線バスの座席配置いろいろ 「ラッシュ型」「郊外型」etc…

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コメント

6件のコメント

  1. タイヤハウス上座席は席ゆずれ圧力がかからないから好きだ。

    腰悪くして、揺れる車内ではできるだけ着席したいし。

  2. でも、やっぱり残してほしい席だな。

    やっぱり前面展望は気持ちがいいよ。

  3. 例えば京阪バスだと右側タイヤハウス上も座席ないタイプがありますね。つかこのタイプだと両方タイヤハウス上に座席ないな。なお左側に立った時には短距離区間しか乗らないこともあって荷物置きにしてます……本当はしちゃダメなのね……。

  4. ?前軸の軸重割れ対策じゃなかったのか?

    床を低くした副作用だろ

    燃料タンクを縦長に容積増量や要は排気ガス対策など自重や定員分布の計算上の結果とは違うねか?

  5. >乗客の車内移動がしやすくなった

    ノンステップバスになってから基本的に車内移動しにくいです。

  6. 普通の席は前後の感覚が狭すぎるから最前列の席じゃないと足が入らないんだよね

    普通の席に座ろうとすると足を開いて座らないと無理