海自 音響測定艦「あき」進水 世界的レア艦種 潜水艦や護衛艦の活動に超重要な理由

自衛隊のなかでもあまり情報が公開されていない、謎のベールに包まれた装備がいくつかありますが、たとえば海上自衛隊でもとりわけ情報の少ない艦艇のひとつといえるのが、音響測定艦かもしれません。そのスペックや任務などに迫ります。

音響測定艦の性能と任務は軍事機密

 艦船ごとの音の違いは、人間の指紋にたとえて「音紋」と呼びます。音紋を収集するために、ひびき型音響測定艦は日本の周辺海域を動き回っています。

 その際に、自艦のエンジン音がうるさくては任務に支障が出ます。そこで、ひびき型は主機関であるディーゼルエンジンを喫水線の上の高い場所に配置し、そのエンジンで発電機を回し、発生した電気でスクリュー直結のモーター(電動機)を動かしています。こうすることで、水中にエンジン音が響かないようにしているのです。

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ひびき型音響測定艦の1番艦「ひびき」。来年、就役30年を迎える(画像:海上自衛隊)。

 音紋を収集するための「武器」は、艦尾から垂らす長大な曳航ソナーです。ソナー自身の長さは約800mもあり、さらにこれを曳航するためのケーブルは最大2000mあります。これだけ長いのは、自艦の推進音の影響を最大限減らすためで、できる限り離した方が良いからです。

 曳航ソナーは数百km以上の探知能力を持っているそうですが、その性能は秘密で、任務の詳細も不明と、潜水艦やイージス艦以上に厚いベールで覆われています。

 また、一度出港すると任務が長期化するため、居住性に配慮されており、船体後部には物資の補給や輸送、急病人の搬送のためにヘリコプター発着用の飛行甲板が設置されています。一方で戦闘艦艇ではないため、武器は装備していません。

【写真】横浜港に停泊 アメリカ海軍の音響測定艦「インペッカブル」

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