海自 音響測定艦「あき」進水 世界的レア艦種 潜水艦や護衛艦の活動に超重要な理由

中露も警戒 非武装だけど侮れず

 ひびき型は、海上自衛隊初の音響測定艦として1991(平成3)年と翌1992(平成4)年に1隻ずつ就役しました。任務で収集した各種の音紋は、海上自衛隊だけでなく、アメリカ海軍の活動にとっても重要なもので、30年近くにわたり我が国の安全保障に貢献してきましたが、近年、外洋進出が著しい中国を鑑みて、2017(平成29)年度予算で29年ぶりに3番艦が調達されることになりました。

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真横から見た、ひびき型2番艦の「はりま」。後部の飛行ヘリ甲板には、CH-47Jなどの大型ヘリも降りられる(画像:海上自衛隊)。

 ひびき型に比肩するような高性能な音響測定艦は、他国ではまだ少なく、同じような双胴船型の音響測定艦はアメリカ海軍にも5隻しかありません。しかもアメリカ海軍は太平洋と大西洋に分けて配備しており、さらに太平洋に配備されている艦は広大な太平洋だけでなく、南シナ海やインド洋まで活動エリアとしています。

 海上自衛隊のひびき型は、基本的に日本の周辺海域のみが活動エリアです。逆にいうと、我が国周辺海域での運用がほとんどのなか、音響測定艦を2隻配備し、さらに1隻増やそうとしているので、アメリカと比べると運用密度はかなり高いといえるでしょう。

 どんな護衛艦や潜水艦よりも、中国やロシアが警戒しているのはひびき型だという話もあり、目立たないけれどもとても重要な艦艇のひとつといえるでしょう。

【了】

【写真】横浜港に停泊 アメリカ海軍の音響測定艦「インペッカブル」

Writer: 柘植優介(乗りものライター)

子供のころから乗り物全般が好きで、車やバイクはもちろんのこと、鉄道や船、飛行機、はたまたロケットにいたるまですべてを愛す。とうぜんミリタリーも大好き。一時は自転車やランニングシューズにもはまっていた。

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