バスに乗ったら「チケットがつきました」どういう意味? ICカード特典「バス特」とは

定期券を買うよりお得?

「バス特」を提供する多くの事業者で、バスチケットの累計付与額は前出のとおり、ひと月あたり最大1740円(1万円分バスを利用した場合の累計)に設定されています。バスを頻繁に利用する人にとっては、定期券を購入するより出費を抑えられることもあります。

 たとえば東京23区の路線バスは多くの場合、区間によらず片道210円といった均一運賃制が採用されているため、定期券は全線が乗り放題の「全線定期券」のみという事業者が少なくありません。1か月9450円で発売されている都営バスの23区内定期券(通勤)の場合、片道210円の区間を毎日往復で利用して元を取るには、23日かかります。週休2日制で1か月の通勤日数が20日前後と考えると、結果的に「バス特」のほうがお得になることがあるわけです。

 回数券や磁気のバスカードでは、1000円の発売額に対して1100円分の利用が可能、といったサービスがありましたが、「バス特」は、その代替サービスともいえるでしょう。ちなみにインターネット上には、ふだん利用するバスの運賃と出勤日数を入力し、「バス特」でどれほど割り引かれるかを自動で計算してくれるサイトも存在します。

【了】

運賃から割り引かれる「特典バスチケット」付与額一覧

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コメント

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1件のコメント

  1. 関西の京阪バスグループ(除く京都バス)でもICOCA使ったポイントサービスやってます(登録型ですが)。但し京都定期観光バスや高速バス(※)、空港リムジンバスはICカードが使えないもしくは使えてもポイント対象外となります、念のため。
    (※)京都松井山手交野なんばUSJ線と京都けいはんな線の京阪バス運行便はポイントの対象です。