「ちょっと変わった路線バス車両」5選 頭や扉に特徴 レトロな最新式 日本唯一のバス

「古くない」ボンネットバスって?

 見た目はレトロでも、中身は最新式という車両もあります。

最新型の「ボンネットバス」 会津バス「ハイカラさん」

 会津バス(会津乗合自動車)が福島県会津若松市の周遊バス「ハイカラさん」として、いわゆるボンネットバスを2台運行しています。エンジンが運転席より前にある構造の「ボンネットバス」は、1970年代に製造が終了しており、観光地などで古い車両が運行される姿が見られる程度です。ところがこの「ハイカラさん」は、2018年に導入された最新の車両です。

 というのも、このバスはマイクロバスの新車を改造したものだからです。エンジンの上にある運転席を後退させたうえで、エンジンをボンネットカバーで覆っているほか、車内は木材や伝統工芸品の「会津木綿」などを多用してレトロ調に仕上げつつも、車いす対応の扉やリフトも備え、バリアフリーにも対応しています。

 現在の「ハイカラさん」は2代目で、初代もマイクロバスを改造したボンネットバスでした。このような改造ボンネットバスは全国で多数、存在します。

屋根上の5連ランプが光る! 岡山「宇野バス」

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フロントの屋根上に5連のマーカーランプを付けた宇野バスの車両(画像:pixta)。

 岡山市を拠点とする宇野バス(宇野自動車)の路線バスには、屋根上のフロント部に5つ、リア部にも5つのマーカーランプが並んで取り付けられています。これについて宇野バスは次のように説明します。

「当社のバスは塗色が地味でもあるので、夜間やくもりの日などにバスを遠くから認識できるよう、屋根上のマーカーランプを取り付けています。かつて多くの大型トラックには、正面の上部に3連の『速度表示灯』が取り付けられていましたが、それとだいたい同じ用途です。ただ3連だとトラックと間違われるため、左右に1つずつ付けて5連にしています」(宇野バス)

 かつてこのような屋根上のマーカーランプは、多くの路線バスや大型トラックに取り付けられていましたが、1967(昭和47)年に大型トラックへの装着が義務化され、相対的に路線バスでは見られなくなっていきました。なお、大型トラックの装着義務も1999(平成11)年に撤廃されています。

 岡山や広島では、宇野バス以外でも屋根上のマーカーランプを備えた路線バスは見られますが、同じ会社のなかでも車両により有無が分かれるケースもあるなか、宇野バスは何十年も「バスの機能として全車に取り付けている」と話します。

日本唯一のバスも ちょっと変わった路線バス車両を写真でチェック

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コメント

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3件のコメント

  1. ローザのレトロ仕様はレアなんかな?
    各地で走ってたけど。(導入年次によって種車仕様は異なる)

    台数で選ぶか、
    型式で選ぶか…
    レア車の定義が難しいけど、
    名古屋市のゆとりーとラインのブルーリボンシティ、
    京都のプリンセスラインバスのBYD
    藤沢市のネオプラン連節バス、
    阪急のKL-KV280N(N尺は阪急のみ)
    昭和バスのU-MS8系+初代C型(本来はあり得ない組合せ)
    江ノ電の路線シャーシのE-Ⅲ(ハイデッカー)
    などと切りがない。

    逆に言えばレア車と簡単に言ってしまう方が危険かも?

  2. あきるの市ではないです。あきる野市です。

    • ご指摘ありがとうございます。 修正いたしました。