女子駅伝部「東京メトロ マーキュリー」誕生 営団地下鉄時代からのシンボルが由来
東京メトロが女子駅伝部「東京メトロ マーキュリー」を創部します。監督はアトランタ五輪で4位入賞を果たした志水見千子氏で、選手は4人です。9路線のカラーがデザインされたユニフォームをまとい、「クイーンズ駅伝」優勝を目指します。
監督はアトランタ五輪女子5000m4位入賞の志水見千子さん
東京メトロは2020年2月19日(水)、女子駅伝部を同年4月1日に創設すると発表しました。
女子駅伝部の愛称は「東京メトロ マーキュリー」で、社内公募で決定しました。「マーキュリー」とはギリシャ神話に登場する商人や旅人の守護神であり、東京メトロの前身である帝都高速度交通営団の時代から、鉄道利用者の安全を見守るシンボルとして社内にマーキュリー像を設置していたことから決定したといいます。
監督は、1996(平成8)年のアトランタオリンピックにて、女子5000m走で4位入賞を果たした志水見千子さんです。
「選手にも世界という夢を持てるような指導をしていきたいです。個々の力を最大限に引き出し、そして選手にはそれぞれの『らしさ』が垣間見えるようなレースをしてほしいと思います。応援のほどよろしくお願いします」(東京メトロ マーキュリー 志水見千子監督)
また、東京メトロの山村明義社長は創部について「人々を惹きつける力を持つスポーツで、東京をさらに輝かせたいと思い創部しました。実業団スポーツチームを保有することで、企業理念でもある『東京を走らせる力』の実現を加速させたい」と話しました。
所属選手は青山由佳さん、雨宮氷奈さん、高松いずみさん、向井智香さんの4人で、アドバイザーに1997(平成9)年の世界陸上選手権アテネ大会女子マラソンで優勝した鈴木博美さんを迎えます。
ユニフォームは、東京メトロの9つの路線カラーを疾走感あふれる形で表現したといいます。選手たちは2020年度、トラック競技を中心に国内外で活動を開始し、数年以内の「クイーンズ駅伝」こと全日本実業団対抗女子駅伝競走大会出場、および優勝を目標に掲げます。
なお東京メトロは、東京大学スポーツ先端科学研究拠点と「陸上長距離種目における女性アスリートのコンディショニングに関する研究」を共同で行い、都市型低酸素トレーニングなど、科学的側面からも「東京メトロ マーキュリー」の強化を図るとしています。
【了】
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