「排泄物入りペットボトル」も モラル疑う車内から路上へのゴミポイ捨て問題 対策は
路上に、車内からポイ捨てされたと見られるゴミの溜まっている光景がしばしば見られます。なかには、そうしたペットボトルの20%が排泄物入りだったという場所もあるそうです。道路管理者も対策を進めています。
車内からポイ 排泄物入りペットボトルも
道路の中央分離帯や路側帯に、ゴミが溜まっている光景を見たことがあるかもしれません。それらは、車内からポイ捨てされたものが少なくないようです。
たとえば、国道1号バイパス 谷稲葉(やいなば)IC(静岡県藤枝市)の投棄ゴミ対策を進めている国土交通省 静岡国道事務所が、同ICで2018年10月に捨てられたゴミを調査したところ、弁当の空き容器やペットボトル、菓子の袋など、個人が車中で飲食をしたあとに捨てられたと思われるゴミが8割を占めたといいます。
しかも、ペットボトルの20%には「排泄物と思われる液体」が入っていたとのこと。静岡国道事務所では1本1本、中身をトイレに流して処理したそうです。このように、車内で用を足したあとのペットボトルが、そのままポイ捨てされているという実態は、ここに限らず全国的に見られることが各メディアで報じられています。
捨てているのは誰なのか、一概には言えませんが、物流の業界団体である全日本トラック協会によると、事業用トラックのドライバーがポイ捨てするケースが確かにあるといいます。同協会ではトラックドライバーに向け、車内ゴミのポイ捨て防止を目的とした啓発ポスターも作成しています。
「協会としても会員企業と協力して、道路の清掃活動などを行っていますが、そうした活動のなかで、幹線道路の植栽などにゴミを多く見かけます。信号待ちで止まったときに車内からポイ、というわけです。また路上だけでなく、高速道路のSAやPAのほか、トラックドライバーのための休憩施設であるトラックステーション内でも、ポイ捨てされたゴミが散見されます」(全日本トラック協会)
こうしたポイ捨ては「いちばんモラルに関わる問題」だと、全日本トラック協会も頭を抱えています。
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