変わる高速バストイレ事情 「なし車」から「付き車」への動き 着替えられる広いトイレ
簡素だった車内トイレを豪華にする動き
高速バスのトイレは多くの場合、ごく狭いものです。あるバス事業者は、路線の長さにもよるものの、トイレの利用率はそれほど高くないといい、「使う、使わないに関わらず付いていると安心、というもの」だといいます。
そうしたなかで、車内トイレをより豪華にする動きも広がりを見せています。
その先駆けのひとつに、徳島県の海部観光が2011(平成23)年より、東京~徳島間の夜行路線で運行する全席個室タイプ、12席の豪華バス「マイ・フローラ」が挙げられるでしょう。その後に登場した3列シートタイプ「マイ・リピート」ともども、着替えも可能なほど広いトイレを導入しています。同社によると、これらバスではトイレ休憩でも外へ出る人が少なく、到着後も「もっと乗っていたい」という声があるといい、トイレで降車前に身だしなみを整える人も多いといいます。
最近では、関東バスと両備バス(両備グループホールディングス)が運行する全席完全個室の夜行バス「ドリームスリーパー東京大阪号」のように、化粧や着替えのためのパウダールームをトイレとは別に独立して車内に設ける例も見られます。
「開放休憩」ではない行程途中での駐車は何と呼ぶのでしょう?
鉄道なら「運転停車」なんて言いますが、どうなんでしょうね…