「超巨大飛行艇」3選 エンジン10発搭載 エアバスA380クラスの巨大機 二重反転プロペラ
世界各国で相次いで民間航空会社が設立された20世紀初頭、長距離を飛ぶ飛行機には水上機や飛行艇が多く用いられており、旅客輸送も外国便は飛行艇が主体でした。それゆえ巨大飛行艇が多数作られました。
第2次世界大戦まで巨大機といえば「飛行艇」
いまや大型旅客機のすべてが陸上機で、水面を発着する飛行艇の定期旅客輸送は、ほぼ見られません。しかし、第2次世界大戦終結直後の1950年代までは飛行艇も民間航空路を飛んでおり、その前の1930年代から1940年代にかけ洋上を長時間飛行する定期航空路に就航していたのは、ほとんどが飛行艇でした。そのため当時は、大型旅客機というと飛行艇を指す時代でもありました。
当時の大型飛行艇は、21世紀のジェット旅客機にも匹敵するサイズでした。もちろん、旅客機用途以外でも、大型のものが作られています。それらのなかから、機体サイズの大きいものベスト3について見ていきます。
第3位は、第2次世界大戦中にドイツのブローム&フォスが製造したBV 238です。この機体は全長43.36m、全幅60.17m、全高12.8mでした。これに近似する2020年現在の現用旅客機としては、ボーイング757-200があげられます。
BV 238は、第2次世界大戦で用いられた飛行機のなかで最も大きく、左右に3発ずつ計6発のエンジンを装備していました。エンジンは1基あたり最大出力1900馬力とパワフルなものでしたが、機体サイズが大きいため、6発搭載でも最大速度は425km/hにとどまります。
第2次世界大戦中の1944(昭和19)年3月11日に初飛行しますが、戦争の激化で製造は1機のみで終わり、この唯一の機体も初飛行から半年後の9月に、アメリカ軍のP-51戦闘機による機銃掃射で破壊されてしまいました。
そのうち話が出ると思いますけど日本の民用航空でも飛行艇を使っていた時期があったんですね。伊丹~新居浜とか…
昔(第二次世界大戦以前)の大型機や高速機に水上機(飛行艇ふくむ)が多かったのは、離陸滑走距離によるものだと聞いたことがある。すなわち、大型機/高速機は長~い滑走路が必要となるけどそんな滑走路は非現実的で、それならほぼ無限に近い様な海の上を滑走して離陸(離水)すればいいじゃん、ということだったんだそうで。
「紅の豚」で高速水上機が飛び回ってたのも、そんな理由。フラップが進歩して現代の陸上機の時代になった。
本記事にはいざという時に着水できたからという事だけが水上機だった理由みたいに書いてあるので、追加のネタとして書いときます。