山形新幹線車内に足湯 つくってみた 大変身したJR車両 E3系「とれいゆ つばさ」とは

鉄道車両のなかには、当初の役割を終えたのち大改造され、見違えるほど“変身”したものがあります。そのひとつが、秋田新幹線を走ったE3系電車を改造し、現在は山形新幹線を走る「とれいゆ つばさ」です。

不思議なE3系「とれいゆ つばさ」お湯の動き

「とれいゆ つばさ」の足湯は、もともとあった座席をすべて撤去し、ひざ丈ほどの高さの浴槽をふたつ設置。浴槽のなかにはアクリル製の仕切りがあり、列車が揺れてもお湯が波打たないように工夫されています。とはいえ、加速するときやカーブを通過するときにはお湯の高さが変わるなど、列車ならではの不思議な感覚が味わえます。

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「とれいゆ つばさ」の車内(伊原 薫撮影)。

 隣の15号車は「湯上がりラウンジ」となっていて、畳敷きのフリースペースに加え、山形の地酒やフルーツジュースなどを販売するバーカウンターがあります。また、12号車から14号車の座席も畳敷きの座面で、大きな木製テーブルもあり、グループ旅行に最適です。2019年には車内のリニューアルが行われ、足湯スペースに沿線の伝統工芸品「天童木工」のソファーが設置されたほか、座布団も将棋駒などをデザインしたものに交換されました。

「とれいゆ つばさ」は、山形新幹線の福島~新庄間で運転されています。この区間はいわゆる「ミニ新幹線」で、最高速度は130km/hですが、それでも高速で流れてゆく山々の景色を眺めながら足湯に入るという、ほかではできない体験が楽しめます。

【了】

【写真】新幹線「とれいゆ つばさ」車内の足湯

Writer:

鉄道ライター。乗り鉄・撮り鉄のほか、鉄道旅で酒を楽しむ「飲み鉄」や列車を貸し切って遊ぶ「借り鉄」の普及に勤しむ。最近は、鉄道と地域の活性化アドバイザーとしても活動中。好きな発車メロディはJR北千住駅。

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